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爽やかな太陽の日差しが差し込む休日の昼下がり。
涼しい風、たなびくカーテン、心地よいボサノバ、エスプレッソの香り。
「ア”ア”ア”ア”」
そう、シエスタのような、何も考えず、感覚に身を委ねる贅沢で豊かな時間。
「ア”ア”ア”ア”ア”ア”」
本を読むもよし。漫画を描くもよし。自分の心と体を満たす充足の時間。
「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ーーー」
この家内に響き渡る悲痛な叫びも、優雅な時間を作るエッセンスに・・・
・・・ん? 悲痛な叫び声?
僕の優雅な空間の中に突如、妻の悲痛な声が突き刺さってきました。
ちらっとそちらの方を見ると、おっぱいを強く吸われ、もう片方の乳首を手で握りつぶされた妻が叫びながら座っていました。
おまけに大ヒット映画「ザ・グレイテスト・ショーマン」の「A Million Dreams」もスマホで流している状況。
即座に思いましたね。
(あちら側に吸収されるわけにはいかない。休日のこの優雅な時間を死守するためにも!)
と。
そして僕は自身を都合の悪い現実から引き離すため、両耳にイヤホンを突っ込んだのです。
こうして僕の優雅な休日の時間は保たれたのでした。
・・・と、そんな風に現実逃避したいと心の中で思いながら、実際はヘルプのために妻に駆け寄って何やかんややってました。
育児をして思うのは、「自分の時間はなくなる」ってことですね。
優雅な時間は当分の間はお預けになりそうです。
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