夫婦円満は結婚生活をしている夫婦の誰もが望む形でしょう。
しかし世の中には夫婦間での不満がたまり夫婦喧嘩に発展、離婚に至ることも珍しくはありません。
円満な夫婦とそうでない夫婦にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、円満な関係を築いている夫婦がやっている本当に重要なことについてデータを元に紹介します。
夫婦円満を実現するためのポイントもあわせて紹介していますので、夫婦の仲をより良くするためのヒントとしてぜひお役立てください。
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円満な夫婦が必ずやっている本当に大事なこと
夫婦円満を実現するためには具体的に何をすればよいのでしょうか。
まず最初に、円満な夫婦が必ずやっている本当に大事なことを詳しく紹介します。
夫婦円満に一番重要なのは「会話の時間を多くする」こと
結論から先に言うと、シンプルで当たり前のことですが、夫婦円満には「夫婦の会話」が最も重要なものとなります。
明治安田生命が2019年に既婚者へ行った「いい夫婦の日」に関するアンケート調査によると、自分たちは夫婦円満だと答えた夫婦は全体の約77%(およそ4人に3人)。
その中で「夫婦円満に必要なものは何か」という質問に対しては「よく会話をする」が約66%で、夫婦間の「会話」が夫婦円満にもっとも重要な要素であるという結果となりました。
アンケート結果のランキング上位は以下の通り。
- よく会話をする
- 感謝の気持ちを忘れない
- 相手を尊重・信頼する
- お互いの健康を気遣う
- 家事に協力する
- よく会話をする
- 家事に協力する
- 感謝の気持ちを忘れない
- 相手を尊重・信頼する
- 一緒に食事に行く
さらに、この結果を裏付けるデータもあります。
同調査の「平日・休日の会話時間はどれくらいですか」という質問に対して、
会話時間 | 平日 | 休日 |
円満な夫婦 | 121分 | 287分 |
円満でない夫婦 | 39分 | 99分 |
となっており、円満な夫婦はそうでない夫婦に比べて3倍近く会話時間が長いこともわかりました。
つまり、夫婦円満にはやはり「夫婦でたくさん会話している」ことが重要ということができます。
夫婦間の不満が大きくなる原因はコミュニケーション不足から生まれることもよくあることです。
夫婦間での会話・コミュニケーションが活発になることで、お互いの不満や将来についての意見交換が頻繁にでき、結婚生活、家事、育児、仕事などの理解も深まり、協力体制をつくることで困難を乗り越えることができます。
「会話」は夫婦円満な関係をつくる上で基礎中の基礎になるということですね。
夫婦円満には「日常の些細なネタ」が重要
会話が夫婦円満に大切なことはわかりましたが、「夫婦の会話のネタ」としては何を話せばよいのでしょうか。
同調査によると、円満な夫婦と円満でない夫婦の会話内容にも違いが見られました。
会話の内容 | 円満な夫婦 | 円満でない夫婦 |
子どものこと | 70.0% | 70.3% |
テレビや新聞などのニュース | 72.6% | 29.7% |
休日の予定 | 66.1% | 31.7% |
仕事のこと | 61.5% | 25.7% |
夫婦のこと | 57.6% | 17.8% |
お金のこと | 46.3% | 39.6% |
親族のこと | 37.7% | 15.8% |
友人のこと | 33.1% | 4.0% |
その他 | 4.9% | 14.9% |
※赤数字は特に差が大きいもの
円満な夫婦とそうでない夫婦の会話内容を比べると、円満でない夫婦は主に「子供」と「お金」についてがメインの会話内容になっています。
一方、円満な夫婦は子供とお金の話以外にも「テレビや新聞などのニュース」「休日の予定」「仕事のこと」「夫婦のこと」「親族のこと」「友人のこと」についてもたくさん会話していることがわかります。
一見当たり前のように思えてしまいますが、円満な夫婦はさまざまなテーマについても話をしているのです。
特に会話内容で最も差が大きい「テレビや新聞などのニュース」は、つまりは「日常の何気ない会話」と言い換えることができます。
夫婦円満な家庭では日常の何気ない会話を通して自然とコミュニケーションができているため、様々なテーマの会話・相談・問題解決もしやすくなり夫婦円満な状態を保つことができていると言えるでしょう。
よって、夫婦円満を目指したいのであればテレビや新聞などのニュースをはじめとした「日常の些細な会話」を意識的にすることが大切になります。
小手先の夫婦円満テクニックをするよりも、まずはとにかく夫婦の会話の頻度と時間を増やしてみましょう。
パートナーから言われたい嬉しい一言ランキング
加えて、パートナーから言われたい内容ランキングも紹介しておきましょう。
夫が妻から言われたい嬉しい言葉ランキング▼
- ありがとう
- お疲れさま(ご苦労さま)
- 健康に気をつけて
- あなたがいてくれて良かった
- あなたのおかげ
妻が夫から言われたい言葉ランキング▼
- ありがとう
- お疲れさま(ご苦労さま)
- よくやってくれて助かる
- 結婚して良かった
- あなたがいてくれて良かった
日常会話に加えて、パートナーへの感謝やねぎらい、一緒にいることが幸せだという気持ちを日ごろから伝えてあげることで夫婦関係もどんどん良くなっていきます。
言葉は減るものではありません。しかもタダで相手にプレゼントできる大変便利なものです。
日頃の言葉の積み重ねによって幸せは膨らんでいきますので、ぜひこれらの言葉を遠慮せず、気兼ね無く、恥ずかしがらず、積極的にかけていきましょう。
パートナーから言われたくないNGワードランキング
パートナーから言われたくないNGワードランキングも紹介しておきましょう。
夫が妻から言われたくないNGワードランキング▼
- あなたが悪い
- 臭いに気をつかって
- 結婚しなければよかった
- 何回も言ったのに
- うるさい(黙ってて)
妻が夫から言われたくないNGワードランキング▼
- 結婚しなければよかった
- うるさい
- 老けたね
- なんでもいい
- 料理が美味しくない
たった一言の心のない言葉によって、円満な夫婦関係も破壊されてしまいます。
夫婦円満を目指すのであれば、これらをはじめとしたデリカシーのない、心のない言葉は絶対に言わないようにしましょう。
ここまで夫婦円満に最も大事な「会話」について紹介してきました。
ここからは、会話以外で夫婦円満な関係をつくるために重要なことを
- 基本の心構え
- 結婚生活での行動
- 会話以外のコミュニケーション
のテーマに分けてそれぞれ紹介していきましょう。
夫婦円満な関係をつくるポイント〜基本の心がまえ編〜
まずは夫婦円満に重要な基本の心がまえについて紹介します。
「あたりまえ」をなくし感謝する
結婚生活をしていると、夫婦それぞれに家庭の役割分担が生まれてきます。
しかし、「パートナーがやってくれるのがあたりまえ」と思うと傲慢になってしまいますので、「パートナーがやってくれるおかげ」で今の生活ができているという感謝の気持ちを持ちましょう。
そして感謝の気持ちを持つだけではなく、どんな些細なことに対しても「ありがとう」と伝えるようにしましょう。
相手を尊重、信頼する
夫婦円満にはパートナーとの関係が平等な状態が理想です。
相手を見下すのでは無く、苦手な部分や得意な部分があるのだと自分とパートナーの得手不得手を理解し受け入れる。
そして一人の人間として尊敬し家事や育児や稼ぎを任せる信頼関係をつくることが大切です。
パートナーへの思いやり
夫婦円満にはパートナーへの思いやりも欠かせません。
パートナーが疲れていたら気をつかって家事や育児を代わりにやる。
あるいは、サプライズでちょっとしたプレゼントをしてみるなど、パートナーのことを大切に思った上での行動をできるようにしましょう。
よい夫婦喧嘩をする
円満な夫婦は喧嘩が上手です。
ただ単に不平不満をいうのでは無く、夫婦の「対話」を通して家庭の問題を一つ一つ丁寧に解決していきます。
結果的に、良好な夫婦関係を長く続けられるようになりますので、よい夫婦喧嘩のやり方を学んで実践してみましょう。
夫婦それぞれ依存せず自立している
「パートナーがいなくては生きていけない」という相手への依存状態は、夫婦生活において我慢が増えて精神や夫婦関係に歪みが生じてしまいます。
円満な夫婦はお互いが自立しており、自分一人でも生きていける精神力や決断力、行動力を持っているためパートナーを失うことによる精神的な不安によるストレスが少なくてすみます。
相手を許す
結婚生活では大なり小なり必ず何らかのミスをおかします。
そんなときでもパートナーのミスを許して、次同じミスをしないようにどうすればいいか仕組みを作る夫婦はミスの数も減っていくのでトラブルが少なくなり夫婦円満な状態につながっていきます。
価値観を受け入れる
結婚は異なる価値観をもった2人が一つ屋根の下で暮らすのですから、考え方にズレがあるのはあたりまえです。
大事なのは相手の価値観を否定せず受け入れること。
自分価値観も相手の価値観もそれぞれが今までの人生で培ってきたもので人格をつくっている根幹にもなります。
夫婦とはいえど基本的に他人を変えることはできませんので、自分たち夫婦がバランスよくやっていける「在り方」を模索していくことが夫婦円満を目指す上で必要になります。
健康に長生きする
夫婦円満は、「夫婦」があってはじめて成り立ちます。
妻も夫も、何より健康に気をつけて長生きしましょう。
夫婦円満な関係をつくるポイント〜結婚生活編〜
続いて、結婚生活で夫婦関係を良好にする要素を紹介していきましょう。
夫婦の関係を良くするルールを作る
ルールを多くすると生活が煩わしくなってしまいますが、夫婦関係を良好にするルールはいくつかもっておいても良いでしょう。
たとえば「喧嘩のイライラは翌日には持ち越さない」「晩ご飯はテレビをつけず夫婦の会話を楽しむ」など。
夫婦のルールであれば、仲直りもコミュニケーションも意識的に作り出せて夫婦関係を良好に保つきっかけとして役立ちます。
また、心の距離は体の距離に比例しますので、夫婦の距離感が離れているなと感じるときは「毎月1回は美味しいものを食べるデートをする」「毎日1回はキスをする」といった夫婦の距離を無理やり近づけるルールもぜひ実践してみましょう。
家事育児を納得の形で分担している
パートナーが家事と育児を積極的にしないことで夫婦の不満がたまることはよくあります。
円満な夫婦は家事・育児を納得のいく形で分担しており、それぞれの裁量で家庭環境の維持や子育てを行っています。
夫婦の家事・育児の分担や方向性があいまいだと、喧嘩にもつながりますのでよく話し合っておきましょう。
関連記事
家事をしない夫・旦那が家事するようになる簡単な分担6ステップ
夫婦のイベントを大切にする
結婚記念日、夫婦の誕生日、あるいは楽しみにしている旅行など、円満な夫婦は「夫婦のイベント」も大切にしています。
記念日は夫婦が一緒にいることに感謝の気持ちを伝えることができるきっかけになる日でもありますので、夫婦として大切な日やイベントは忘れずパートナーを喜ばせてみましょう。
定期的にデートをする
子供が生まれてしまうと、恋人同士のように夫婦で過ごしたいけどなかなか時間が作れないということもよくあります。
結婚しても自分たちカップルが初々しかった頃や「アツいとき」を思い出せるように、定期的にデートや外出をして、夫婦の絆をより強いものにしていきましょう。
一人の時間を持つ
夫婦といえど元は別々他人同士。
精神的な安定にも一人の時間は大事ですので、夫婦円満を目指す際に、お互いの一人の自由な時間も意識的に作ってみましょう。
趣味に没頭する、あるいは将来の目標のために勉強するなど、一人で集中できるまとまった時間ができることで生活がより生産的になり、夫婦円満や健全な家庭環境づくりにも繋がります。
お金の余裕
人生はお金で解決できることもたくさんあります。
お金に余裕があることで心にも余裕ができ、夫婦円満にヒビが入ることも少なくなります。
今の夫婦の家計に不安があるなら、転職や副業により収入を増やす、あるいは家賃・保険・ローン・通信費などの固定費を下げて支出を減らすといった方法も試してみましょう。
自分をみがく(清潔感、カラダ)
歳を重ねると体の劣化により、パートナーを素敵だなと思えなくなってくることもあります。
肥満になっただらしない体つきや、体臭、清潔感のない身だしなみはいくらパートナーといえど一緒に過ごしたいとは思えなくなってしまいます。
健康維持や社会人のマナーとしても体づくりのトレーニングや清潔感は維持していきましょう。
夫婦円満な関係をつくるポイント〜コミュニケーション編〜
最後に、夫婦円満に重要なコミュニケーションのとりかたについて詳しく解説します。
意図的にコミュニケーションの時間を作る
円満な夫婦は「会話」が夫婦関係をよくする重要なポイントだと心得ており、夫婦での会話・コミュニケーション時間を意識的に設けています。
とはいえ難しいものではなく、一緒にご飯を食べる、一緒にお風呂に入る、一緒に布団で寝る、といった何気ないもの。
同じ時間を共有することで会話にもつながり、スキンシップにもつながり、夫婦円満にもつながります。
共通の趣味をもつ
共通の趣味は夫婦が楽しく過ごす際に役立ちます。
趣味が会話のきっかけとなることでコミュニケーションも活性化されるため、夫婦円満のために妻と夫の両方が興味を持てる趣味を一つ見つけてみるとよいでしょう。
義両親とも良好な関係を構築する
親族関連のトラブルは夫婦円満の障害になる場合がありますので、義両親をはじめとした親戚関係は可能な限り良好に保つようにしましょう。
ただし、義親のモラルが欠如していると常識が通用しなかったりいじめをしてくる場合もありますので、義両親や親戚関係を続けるのがどうしても無理な場合は自分と家族を優先させて距離をおきましょう。
過度な干渉や束縛をしない
円満な夫婦はパートナーへ過度な干渉はしません。
これは、夫婦がお互いを信頼しているためであり、パートナーの考えや行動を尊重しているからです。
過度に干渉して相手を管理・支配しようとすると、逆に煙たがられて距離を取られてしまいますので、パートナーを信頼し、自分も信頼されるように普段から行動することが夫婦円満において大切です。
スキンシップをする
心の距離は体の距離に比例します。
円満な夫婦は、仲がよいために手をつないだりキスをするなどスキンシップを図っているように思われますが、スキンシップが積極的なため心の距離も近くなり夫婦円満な状態を維持しているのです。
また、普段からある程度のスキンシップをしていることで、パートナーのスキンシップが減ったときに「何かあったのかな?」と気づけるきっかけにもなります。
シンプルですが効果の高い方法ですので、ぜひ夫婦のスキンシップを習慣にしてみましょう。
セックスをする
セックスは精神的・肉体的なコミュニケーションであり、夫婦お互いの理解・安心感・満足感を得流ことができる夫婦円満のための重要なスキンシップと言えます。
セックスの頻度が少ないことで「自分は女性(男性)として興味を持たれていないのでは?」と不安になったり、性欲を満たすために不倫へ発展するなどトラブルの種にもなりかねません。
お互いが大切にされていると認識するためにも、セックスも夫婦として当たり前のコミュニケーションと捉えてみましょう。
ほめる
たとえば新しい料理メニュー、収納のアイデア、ヘアアレンジ、ファッションなど、パートナーが何か頑張って提供してくれたり変化があったときはどんな小さなことでもほめてみましょう。
どんなに小さなことでも、ほめられて承認されると嬉しいものです。
パートナーの小さな変化に気づける気配りとほめる配慮ができると夫婦円満に近づけます。
連絡をまめにとる
負担にならない程度の密なコミュニケーションによって、夫婦間の意思疎通がしやすくなります。
また、ちょっとした面白い話の共有や素敵な風景の写真などをパートナーに送ってみることで、コミュニケーションも活性化され、夫婦円満に重要な会話ネタにも困らなくなります。
連絡用のメッセージアプリやSNSを活用してテキストだけでなく、音声や映像を交えてのコミュニケーションも積極的にしてみましょう。
ユーモアで笑顔をつくる
笑顔は夫婦関係のみならず人間関係をよくする際に重要になります。
家庭の中でも、笑いを生み出すためにジョークをはじめとしたユーモアでパートナーを笑顔にさせてみましょう。
夫婦円満に必要なことまとめ
夫婦円満に必要なことを紹介してきましたがいかがでしたか。
基本は「夫婦でたくさん会話をすること」が円満な夫婦に重要な要素になります。
特に日常の何気ない会話によりコミュニケーションの回数を増やし、会話しやすい雰囲気作りも大変重要となりますので、ニュースをはじめ身の回りで起きた些細なネタを夫婦で共有してみましょう。
コミュニケーションが活発になると、家庭内の問題解決もしやすくなり夫婦・家族関係も良好になっていきます。
参考
- 明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査を実施! 理想の有名人夫婦 「三浦友和・山口百恵」夫妻がV14達成! 夫婦生活を漢字で表すとトップ3は、1位『忍』、2位『楽』、3位『和』|明治安田生命
- 性格や価値観ではない!?夫婦円満に関するデータ調査から見えた「いい夫婦」のつくり方|cielo
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