先日、会社の新人の後輩から「そもそも夫婦って何なんですか?」と聞かれたことがあり、あらためて色々と考えるきっかけがありました。
ありがたいことに今のところ夫婦円満に過ごしていますが、夫婦とは何か?とあらためて言われるとなかなか難しいですね。
そこでこの記事では、そんな「夫婦」について
についてまとめて詳しく紹介していきます。
「夫婦」とはどの様なものなのか、僕なりの答えを書いていますので、結婚生活をより良くするヒントとしてお役立てください。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
夫婦とは、パートナーの味方であり続ける関係のこと
最初に結論ですが、夫婦とはパートナーの味方でありつづける状態のことです。
「法的に夫婦と認められること」「パートナーを特別な存在として愛すこと」など様々な解釈がありますが、本質的には違います。
夫婦が「パートナーの味方であり続けること」とは?
夫婦とは、夫婦それぞれの人生を前向きにサポートしたくなる関係
=「味方同士」の関係
を指します。
そして、味方同士の状態を長く「継続すること」も夫婦に必要な要素です。
- パートナーが落ち込んでいるときは応援し
- パートナーが悪いことをしたときには喝を入れ
- パートナーを決して見限ることなく
- パートナーの人生を良くするために
一番の味方としてそばにい続ける。これが夫婦です。
味方の状態を続けることが一番難しい
夫婦は「味方の状態を続けること」ですが、この「続けること」が本当に難しいのです。
というのも、現代では離婚率がとても高くなっているからです。
それを表しているのが以下のグラフです。これは、2018年(平成30年)までの出生数、死亡数、婚姻件数と離婚件数を表しているものになります。
画像:平成30年(2018)人口動態統計の年間推計|厚生労働省
2018年(平成30年)の結果だけで見ると、婚姻数59.0万件に対して、離婚件数が20.7万件。
つまり、単純計算で夫婦の3組に1組は離婚しているということになります。
結婚して夫婦になるまでが大変なイメージもありますが、実のところ「良い夫婦関係を継続させること」もかなり大変なのです。
結婚するからには、とにかく継続して末長く夫婦で暮らしていくことを考えなければなりません。
幸せな夫婦になるために必要な心構え
では、幸せで夫婦円満な結婚生活を送るために必要な心構えとはどのようなものがあるでしょうか。
ここで結婚して夫婦円満な生活を送るための重要な心構えをまとめておきます。
優しさ、思いやり、素直さを持って接する
小さなことにも「ありがとう」と伝えたり、相手のために行動する思いやりがあるだけで幸せな夫婦関係は長続きのしやすくなります。
素直に謝れる
間違えたことやミスをしてしまったら変なプライドを持たずに「ごめんね」と謝る素直さを持つこともとても大事です。
甘えや依存はさせない・しない
- 「この人は私がいないとダメだから」とパートナーを甘やかす
- 「私はこの人がいないと生きていけない」とパートナーに依存する
といった甘えや依存する状態は、夫婦関係に歪みを生みます。
「甘えさせてくれないのであれば、あなたを嫌いになります」という脅迫に近い自分本意の関係は、夫婦が「味方関係」ではなく「支配関係」になっていますので注意しましょう。
他人の幸せと比較しない。自分たちなりの幸せを見つける
他人の幸せと自分の幸せを比較してもキリがありません。
それよりも、あなたたち夫婦は何をしたとき、どんな時に幸せを感じられるのか、自分たち夫婦に目を向けることが大切です。
自分軸で決断する。世間の目や両親を安心させるといった他人軸で結婚を決めない
「親が結婚しろとうるさい」「周りが結婚してて焦る」など、他人の気持ちを軸に結婚すると、自分の求めている幸せな夫婦のイメージからかけ離れる結果になってしまいます。
「自分はどうしたいのか」を最優先させましょう。自分の人生・夫婦としての生活は親のものでもなく、他人のものでもなく、自分のものです。
相手の価値観・多様性を受け入れる
夫婦とはいえ、もともと他人同士だった2人。生きてきた環境が違うのですから価値観が違うのは当然です。
夫婦どちらかの価値観を押し付けるのではなく、否定するのでもなく、相手の価値観を認め合った上でうまくやっていく方法を探すことが大切です。
価値観が大きくズレていると本当に苦労しますよ。。
身体的、精神的に傷つけようとしない
相手を傷つけたい・いじめたい気持ちが生まれるということは、夫婦関係が悪化している状態です。
家庭がじわじわと崩壊に向かっているサインですので、気持ちに気づいた時は家族会議を開き問題を解決するなど対策しましょう。
相手の達成したい目標を全力で応援して力を発揮できるようにする
目標に向かって活動できることが生きるモチベーションになりますので、可能な限りパートナーの目標達成へのサポートをすることも結婚生活には大切です。
「自分はこういう目標を持っていて、こういう活動がしたい」と恥ずかしがらずに伝えて、その目標を達成させるためにはどうすればいいのか、夫婦で実現する方法を模索しましょう。
相手を許す
だれでも間違いはします。家族のために良かれと思ってやったことが良くない結果になることもあるでしょう。
自分もパートナーも完璧な人間ではありません。お互いを認め合って、失敗を許す心のゆとりを持つことは結婚生活を円満にする大きな礎になります。
将来について真剣に、頻繁に話し合う
家族の将来について、夫婦で頻繁に話し合うようにしましょう。結婚生活で家族が目指している方向をそろえておくことも大切です。
辛い時は助け合い困難を乗り越える
家庭が辛い状況になった時こそ、夫婦が手を取り合って味方同士として困難を乗り越えていきましょう。
環境、付き合う人、生活習慣を変えるなど具体的な行動で解決できることもありますし、時間によって解決できることもあります。
自分を犠牲にしない
「私が我慢すればいい」のような自己犠牲は、長続きしません。
夫婦は「続けること」が重要ですので、パートナーに本音を話して解決策を探しましょう。
一人の時間をつくる
夫婦それぞれのタイミングで好きなように過ごせる1人きりの時間も結婚生活で心を整えるためには必要です。
結婚前に知っておくべき夫婦の理想と現実
幸せで夫婦円満な生活を胸に抱いて結婚しますが、実際は様々な不満や悩みを抱えている夫婦も多いのが現実です。
離婚する人が多いのは結婚が「現実」だからです。
ここでは夫婦の理想と現実を紹介しましょう。
いつでも夫婦一緒にいられるとは限らない
結婚して夫婦で一緒に過ごせると思っても、実際は仕事で生活のリズムがずれたり、育児で忙しくて一緒に過ごせないなど、夫婦の時間を作るのが難しいことがよくあります。
結婚すれば夫婦一緒にいられる時間は確かに増えますが、いつでも夫婦が一緒にいられるとは限りませんので留意しておきましょう。
価値観のすり合わせができていない夫婦は苦労する
「結婚してから少しずつ相手を変えていけばいいや」と考える人もいますが、これは甘い考えです。
そもそも価値観はその人の長い人生で作られた「ものさし」であり、簡単には変えられません。
価値観のズレは離婚の大きな原因になりますので、相手の価値観を深く理解できていないと結婚してからずっとストレスを感じて後悔する羽目になります。
生活にはお金が必要
生活するにはお金がいる。子供を育てるのにもお金がいる。働けなくなった老後にもお金がいる。
「二人の愛のパワーがあればなんとかなる」は幻想です。お金がなくては生活できません。
自分の時間は今よりも減る。子供ができるとほとんど無くなる
結婚は夫婦の共同生活になるため、一人の時間や空間が好きな人にとって大きなストレスになります。
さらに、子供が生まれると自分の自由な時間はほとんど無くなります。
結婚すること、子供を授かるということは、旦那・妻・子供のために自分の自由な時間をお互いに差し出して使うのだということを肝に銘じておきましょう。
夫婦ですり合わせておくべき8つの価値観
すでに結婚しており、夫婦ですれ違いが起きているなら、今から夫婦でなんとか改善していくしかありません。
最後に、夫婦で話し合いを通して確認しておくべきことを紹介します。
夫婦ですり合わせできていないことがあるなら、ぜひこれから話し合ってみてください。
お金の価値観
金銭感覚のズレはとにかくストレスがたまります。
お金は夫婦で生活する上で必ず必要になり、お金の悩みで離婚する人も多くいるため、必ず普段と将来のお金について話し合いをしておきましょう。
家計の価値観
共通口座を作り毎月定額のお金を入れて管理するのか、夫婦で財布を別々に管理するのか。
また、毎月の収支は夫婦のどちらが管理するのか、あるいは分担するのか。
お金のトラブルは後を経たないので、家計管理についてもあらかじめよく話し合っておくようにしましょう。
仕事の価値観
仕事の優先度についても確認しておきましょう。
働き盛りだから仕事に注力したいという人もいれば、家庭を優先させて家族に尽くしたいという価値観もあります。
特に女性は出産・育児によって人生の時間と行動が大きく制限されやすいため、必ず旦那と意見交換しておきましょう。
住む環境の価値観
マイホームが欲しいのか、賃貸でいいのか。住所にこだわるのか、自然との近さにこだわるのか。
夫婦の生活は「住む」ことなしには始まりませんので、住む環境についてもすり合わせしておきましょう。
育児や家事の価値観
子供は何人ほしいのか、子供をどのように育てたいか、夫婦共働きで育児をするのか、夫婦のどちらかが専業主婦になるのか。
普段の家事についても、役割分担を明確にするのか、夫婦のうち余裕のある方が役割に関係なくやるのか、色々な形があります。
家事・育児の分担が下手だと夫婦喧嘩に発展しますので、必ず納得いく形にすり合わせましょう。
両親についての価値観
嫁姑問題にはじまり、両親との関係が悪いと心労として長く苦しむことになります。
また、かなり現実的な話ですが、お互いの両親の老後について
- どちらかの実家に住む
- あるいは自宅へ両親を招いて一緒に住む
- 老人ホームに入ってもらう
など、両親の扱いについても将来つきまとう話ですので、自分とパートナーの気持ちを確認しておきましょう。
趣味への価値観
フィギュアコレクション、ゴルフ、ゲームなど、好きなことを続けるのは心身の健康のために必要ですが、趣味には場所・時間・お金がかかるので、自分あるいは相手の趣味がOKか夫婦で話し合いましょう。
人生の価値観
夫婦で将来
- 都心に住みたいのか自然あるふれる場所で住みたいのか
- 子供は何人欲しいのか
- 年に何回は家族で旅行に行きたいのか
- 世帯収入はいくらを目指すのか
- どのような仕事をしていきたいのか
など、夫婦で夢を語りあってみましょう。
夫婦お互いの夢や目標を共有することで、共通の目標となって、夫婦の見る方向や足並みを揃えることができます。
まとめ:幸せで円満な夫婦であり続けるために
最初に紹介しましたが、夫婦とは「パートナーの味方であり続けること」です。
一時的に味方でいることは誰でもできますが、一生をかけて旦那あるいは妻の味方であり続けることは簡単ではありません。
結婚生活は予期しない様々なことが起こります。
その様々な試練を乗り越えるためにも、夫婦お互いをよく理解することが大切です。
ぜひこの記事を参考に、夫婦であり続けるために、価値観のすり合わせをしてみてください。