夫婦喧嘩は結婚して必ず直面するものですが、夫婦喧嘩にも「悪い夫婦喧嘩」と「良い夫婦喧嘩」があるのを知っていますか?
夫婦喧嘩はネガティブな印象がありますが、あるポイントを押さえた「良い夫婦喧嘩」を行うことで、実は夫婦関係をよりよくしていくことができるのです。
そこでこの記事では、
について詳しく解説していきます。
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悪い夫婦喧嘩をやめて、良い夫婦喧嘩をするにはどうしたらいいのか。そして後半では、夫婦関係を長期的によくするための具体的なポイントも紹介していますので、結婚生活を良好にするヒントとしてぜひお役立てください。
目次(タップで目的の項目までジャンプできます)
日本の夫婦喧嘩の現状

まず、夫婦喧嘩の現状について簡単に紹介しておきましょう。
10組に8組の夫婦は月に1回以上喧嘩をしている
ゲンナイ製薬株式会社が2018年に行った「夫婦げんかに関するアンケート」によると、夫婦喧嘩をしないと答えたのは、夫が15.3%、妻が20.3%となりました。
これは裏を返すと、およそ10組のうち8組の夫婦は月に1回〜数回は夫婦喧嘩をしているということになります。
また、同調査によると、夫婦喧嘩の原因としては以下のような結果となっています。
夫婦喧嘩のきっかけとしては、上位のものから
- 家事の分担・やり方
- 伝えてある内容を忘れる
- 連絡がない、遅い
- 予定を決めるときに人任せ
- 金銭感覚
- 時間にルーズ
などが多い状況です。
これを読んでいるあなたにも心当たりがあるのではないでしょうか。
夫婦喧嘩がもつれて民事裁判をする夫婦も少なくない
上記で紹介しているような夫婦喧嘩の内容ならまだ可愛いものですが、夫婦喧嘩がもつれて民事裁判へ発展し、離婚調停などを行う夫婦も多くいます。
実際、2018年(平成30年)の婚姻関係事件の数は63,902件(夫:17,146件、妻:46,756件)となっています。
2018年の婚姻件数は約59万人ですので、単純に考えて、結婚した夫婦の10組に1組は夫婦間のトラブルで裁判を行っていることになります。
夫婦喧嘩を甘くみていると、民事裁判に発展したり、最悪離婚といった重大な事態につながる可能性もありますので、なるべく火種が小さいうちに解決策を打つことが円満な夫婦関係を保つ上で大切になります。
「悪い夫婦喧嘩」と「良い夫婦喧嘩」の違い

夫婦喧嘩を解決する方法としては何を意識すれば良いのでしょうか。
まず、そもそも夫婦喧嘩自体は実は悪いことではありません。
むしろ、良い夫婦喧嘩をすることでその後の夫婦関係や家族の将来を良好に作っていくことができます。
では、「悪い夫婦喧嘩」と「良い夫婦喧嘩」の決定的な違いは何なのでしょうか。ここで紹介しておきましょう。
悪い夫婦喧嘩とは、対話がなく感情に振り回されている「子供同士の喧嘩」
悪い夫婦喧嘩とは、感情に振り回されているだけで具体的な解決策について話し合わない喧嘩です。
パートナーに「〇〇をやめろ」「〇〇をしろ」と自分の希望願望や不満をぶつけるだけで、その不満や問題が起こっている原因、背景、パートナーの言い分を考慮しない「対話」がない喧嘩は悪い夫婦喧嘩にあたります。
また、夫婦で建設的な対話をしたいのにパートナーが聞く耳を持ってくれない(傾聴力がない)場合もやはり根本的な問題解決につながらないためお互いにストレスを増やすだけとなります。
つまり、わかりやすく一言でいうと「子供同士の喧嘩」を大人の夫婦が再現しているのが「悪い夫婦喧嘩」です。
良い夫婦喧嘩とは、問題の解決策を徹底的に話し合う「建設的な対話」
良い夫婦喧嘩とは、喧嘩の原因、つまり今起こっている問題の解決を目指して夫婦で対話する喧嘩です。
そもそも夫婦喧嘩は夫婦の抱える何らかの不満や問題がきっかけで起こりますので、その問題に気づいて解決する絶好のチャンスとなります。
もちろん最初は感情的に喧嘩をしてしまいますが、その喧嘩は夫婦・家族の今後をよくするためのものなので、お互い冷静になってからなぜ怒っているのか、どうやったら現状を良い方向に改善できるのかを夫婦で徹底的に話し合い、現状をよりよくすることができます。
つまり、対話をとおして現状の環境や行動改善につなげ、生活や夫婦の良好な状態を維持する、これが良い夫婦喧嘩です。
大人として夫婦で対話できる関係性をつくっておくことが重要
夫婦喧嘩の多くは普段のコミュニケーション不足が原因になることが多くあります。
些細なイライラも相手に伝えずに自分でため込んでしまうことで不満が大きくなり爆発してしまうのです。
よって、普段から夫婦間でコミュニケーションを細かく行い、隠しごとをせず気軽に本音を言い合える「良い」夫婦関係を作っておくことが重要になります。
今、あなたのパートナーへ、自分の本音を気軽に伝えることはできていますか?
今一度、夫婦の距離感・コミュニケーションについて振り返ってみてください。
「悪い夫婦喧嘩」の10の特徴チェック

「悪い夫婦喧嘩」がどのようなものかを知ることで、自分の不適切な行動に気づけるようになります。
以下に悪い夫婦喧嘩につながる言動を紹介しますので、自分が気づかないうちに悪い夫婦喧嘩をしていないか、ここでチェックしてみてください。
ちなみに、一つでも当てはまっていれば「悪い夫婦喧嘩」をしている可能性が高いので肝に銘じておきましょう。
1. 相手の話に聴く耳を持っていない
まず、相手と対話する際に最も大切なのは「傾聴」、つまり相手の話を聴くことです。
相手の意見をはねのけたり相手の言葉を聞き流していると、夫婦喧嘩の根本的な解決はできなくなってしまいます。
2. 事実を確認せず推測で決めつける
たとえば「毎日仕事で遅い旦那は実は夜遊びをしているのではないか?」といった臆測だけで不満がたまるケースもあります。
根拠のない憶測だけで不満をぶつけられたパートナーは、心当たりのないことで追求されてストレスとなり、本来必要のない夫婦喧嘩を起こす原因になってしまいます。
「実際に何が起こったのか」という事実をまず最初に(喧嘩をする前に)必ず確認しましょう。
3. 自分に非があるとき素直に「ごめん」と謝らない
夫婦喧嘩は感情的になってしまうものですが、プライドや意地から素直に「ごめんね」と非を認めないことで夫婦喧嘩がさらに激化することもあります。
自分に非があるのであれば素直に認めて「ごめんね」と一言伝えるだけでもパートナーの気持ちは幾分おさまり対話ができるようになるのです。
4. 不満だけを伝えて問題の解決策を話し合っていない
パートナーへ不満をぶちまけるだけで終わっている場合、不満を発散すること自体が目的になり、ストレスや不満の原因を改善することはできません。
なぜ不満がたまっているのか、どうやったら今の悪い現状を改善できるのか少なくとも解決策のアイデアも伝えることで対話をしやすくなります。
5. 問題以外の関係ない点を批判する(容姿、性格、結婚生活の嫌味など)
夫婦喧嘩をする際に論点とは関係ない部分を指摘する行為は、夫婦喧嘩を泥沼化させる意味のない行為です。
たとえば、お金について夫婦喧嘩をしているのに相手の容姿をけなすといったやり方は、パートナーを傷つけるだけで何の問題解決にもなりません。
むしろパートナーの反感を買って冷静な対話ができなくなってしまいます。
6. 夫婦を対等な立場としてみていない(マウンティングする)
自分よりも収入が低い妻を見下す旦那、家事ができない旦那を見下す妻、のように夫婦のどちらかに優劣をつけてしまうと夫婦関係に歪みが生まれて喧嘩に発展してしまいます。
結婚とは本来、夫婦が対等の立場でお互いの長所を生かしつつ支え合って生活していくものです。
自分の方が立場が上だ、あるいは相手の方が立場が低いといった意識を持っていると必ず「我慢」が生まれて夫婦関係は悪化していきます。
7. 子供を巻き込む
夫婦喧嘩に持ち込んでいけないのは「子供の責任にすること」です。
たとえば、子供の養育費に頭を抱えている、子供の育児で自分の時間が取れないなどは、一見子供が原因に思えますが、子供を授かることの意味と準備ができていない大人に原因があります。
子供に罪はありません。子供は自分のせいで両親が喧嘩していると敏感に感じてしまうため、普段の生活やその後の人生のトラウマとなる可能性もありますので絶対に避けるべきです。
8. できない理由を並べる(できるようにする方法を考えない)
妻や旦那から家庭環境を改善したいので「●●をしたい」といった相談を受けたにもかかわらず「■■だから無理だ、できない」と、できない理由を並べて目の前の問題から目をそらしていると、何をいっても無駄な人なんだなとパートナーから見限られてしまいます。
できない理由を並べるのではなく、どうやったらそれを実現できるかを夫婦で考えて実現した方が問題解決につながります。
9. 肉体的・精神的な攻撃で報復する
夫婦喧嘩の際、自分の非を認めたくないがために暴力をふるう、あるいはパートナーの大切なものを捨ててしまうなど肉体的・精神的な攻撃をするのは、ただ相手を傷つけるだけでまったく意味はありません。
相手を攻撃しそうになった、相手を攻撃してしまった場合は、いったん気持ちを落ち着かせて、自分が精神的に追い込まれていることもパートナーに伝えつつ「対話」を通して問題解決に臨みましょう。
10. 問題を放置して先延ばしにする
基本的に夫婦喧嘩をはじめとしたトラブルは「問題を放置せず、すぐに解決に向けて話し合う」ことが大切です。
問題を先延ばしにしても、喧嘩中の生活がギスギスしてストレスになるだけです。また、先延ばしにしても根本的な問題は消えることはありません。
結局遅いか早いかの違いだけなので、夫婦喧嘩が起きてから早いタイミングで時間を設けて夫婦で前向きに話し合いをしましょう。
良い夫婦喧嘩のやり方 -夫婦喧嘩が起きてしまったときの仲直り・解決方法-

夫婦喧嘩は多くの夫婦が結婚生活の中で体験するでしょう。
では、夫婦喧嘩をしてしまったときどのように仲直りすれば良いか、すなわち、「良い夫婦喧嘩」はどのように行えばいいのでしょうか。
具体的には以下の流れを意識して夫婦喧嘩をすることで、今ある問題に対して建設的に対話をして現状改善につなげていくことができます。
- まず、何が原因かを振り返る
- 時間をあけずに「今後のために前向きに話し合いたい」とパートナーに伝え、本音で話しあいをする
- 夫婦喧嘩の原因を改善する方法を夫婦で考える
- 現状の夫婦関係や環境を改善するための「仕組み」を作る
- あらためて夫婦で仲良くよい関係を築いていこうと再確認する(重要)
詳しく解説していきましょう。
1. まず、何が原因かを振り返る
まず、自分に非があるか非がないかにかかわらず、夫婦喧嘩の原因は何なのかを考えましょう。
- 夫婦喧嘩に発展した言動は何か?
- 夫婦喧嘩が起こった経緯は?
- そもそも不満がたまった原因は何か?
- 夫婦喧嘩の発端は夫婦のどちらか?
- 理想はどういう状態か?
- 理想と今の差は何か?
夫婦喧嘩の原因を振り返るときは、イライラの感情を切り離して「事実ベース」で冷静に振り返ることが大切です。
特に、実は自分の行動が原因で夫婦喧嘩が起こったにもかかわらず、パートナーが悪いんだと思い込んでしまっている場合もよくありますので注意しましょう。
夫婦喧嘩の原因を特定して、分析して、改善行動をしなければ結局また同じ事態に陥ります。
そのためにも、夫婦喧嘩の原因は丁寧に振り返っておきましょう。
2. 時間をあけずに「今後のために前向きに話し合いたい」とパートナーに伝え、本音で話しあいをする
夫婦喧嘩をしてしまったら、こちらに非があるにせよ無いにせよ、先延ばしにせずにパートナーへ改めて前向きに話し合いがしたいと申し出ましょう。
パートナーに非がある場合はお灸をすえる意味で少し時間をあけたり向こうから謝ってくるまで待つことも反省させる手としては効果的ですが、長すぎない期間のうちに話し合いの時間を設けた方が解決に向けて動きやすくなります。
また、夫婦での話し合いの際には必ず本音で話し合うようにしましょう。
自分の本音と相手の本音を夫婦のお互いが知らなくては、気持ちのすれ違いが生まれて有効な解決策を考えられなくなってしまうためです。
なお、
- 自分に喧嘩の非がある場合
- パートナーに喧嘩の非がある場合
- お互いが相手が悪いと思っている場合
で対応が少し異なってきますので参考に紹介しておきます。
(パターン1)夫婦喧嘩の原因が自分にある場合
⇒ 素直に謝り、次からどう行動を変えるか具体的に伝える
夫婦喧嘩の原因が自分にある場合は素直に謝りましょう。
その上で、夫婦喧嘩に至ったそもそもの理由、自分の反省を述べて、次に同じことが原因で喧嘩が起きないように具体的にどう自分の行動を変えるかを「素直に、本音で」パートナーに伝えましょう。
(パターン2)夫婦喧嘩の原因がパートナーにある場合
⇒ なぜその原因に至ったのかを深掘りして徹底的に話しあう
夫婦喧嘩の原因がパートナーにある場合は、「私は今こういう理由から怒っている/悲しい/不快に思っている」など、自分の本音を理由を添えてパートナーに伝えます。
その上で、パートナーに「あなたはどう思っているのか」「今回の原因は何だったのか」を深掘りして聞いていきます。
決して高圧的に接するのではなく、今後の夫婦・家族関係を改善するために重要だから教えてほしいと伝えることでパートナーも心を開いてくれるようになります。
(パターン3)夫婦のお互いが「相手が悪い」と思っている場合
⇒ お互いの気持ちと相手が悪いと思っている理由を共有する
夫婦のお互いが「相手が悪い」と思っている場合は、複数の喧嘩の原因が重なっていることがあるため、「自分はなぜ怒っているのか」を夫婦のお互いが伝え合い、必ず本音を共有するようにしましょう。
夫婦喧嘩の原因が複数あるのなら、原因の一つ一つについてどうすれば解決できるか、具体的な方法も話し合っていきましょう。
3. 夫婦喧嘩の原因を改善する方法を夫婦で考える
原因がある程度特定できたら、あわせて今回の夫婦喧嘩の原因を改善するための具体的な解決策も考えます。
たとえば、妻への家事の負担が大きいことがもととなって夫婦喧嘩をしたのであれば、以下のような原因と解決策のパターンを考えることができます。
喧嘩理由:旦那が時間に余裕があっても家事をしない!
原因 :適切に家事分担ができていない
解決案 :家事の実態を共有して旦那に家事を分担する
喧嘩理由:旦那が家事をしても不備が多い!
原因 :旦那の家事のやり方に問題がある、あるいは妻の基準が厳しすぎる
解決案 :家事の最低限の質や頻度を夫婦ですり合わせる
喧嘩理由:旦那は実は家事をしているが、それでも家事が終わらない!
原因 :そもそも家の家事が多すぎる
解決案 :食洗機、洗濯乾燥機など便利家電や家事代行を利用する
など、なぜ夫婦喧嘩が起きてしまったのかを冷静に振り返り、原因に沿った解決策を考えることが大切です。
ただし、パートナーの言い分を聞いた上で解決策を見つけていかないとまた喧嘩のタネになりますので、夫婦お互いの歩み寄りが大切なことを忘れないようにしましょう。
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4. 現状の夫婦関係や環境を改善するための「仕組み」を作る
夫婦同士でお互いの気持ちや本音、原因について理解できたら、同じような夫婦喧嘩が起きないように解決するための「仕組み(ルール)」を作りましょう。
ちなみに、「●●するように(しないように)気をつける」という根性論は解決策にはなりません。
人間ですので、必ず気持ちのゆるみが出てしまい同じミスを繰り返してしまうからです。
よって、同じ理由で喧嘩が起こらないように「●●しやすい」「●●せざるをえない」ような具体的な行動による仕組みを作ります。
以下のポイントを意識して解決策の仕組み化を目指していきましょう。
- ●●できるように、新しいもの・やり方を取り入れる(モノやサービスの利用)
例:食洗機を買う、ネットスーパーで買い物する など - ●●できないように、今までのもの・やり方を切り捨てる(悪影響を与える物やサービスの停止、おこづかいをカット)
例:ゲーム課金できないようにカード利用上限を下げる、月額利用サービスを解約する - 面倒な手順や手数を少なくシンプルにして行動のハードルを下げる(簡単にできる、そうせざるをえない工夫)
例:週1回はミールキットで料理する、洗濯乾燥機を買う(服を干す手間がなくなる)
たとえば、「旦那が食器洗いの担当なのに食器を洗ってくれない」という不満から夫婦喧嘩が起こった場合、旦那が食器洗いをしない原因としては
- 毎食後に食器を洗うのが面倒くさい
- 妻からの洗い残しへの文句がストレス
- 家族全員分の食器を洗うのが大変で気が乗らない
- 食器を洗うのに時間がかかるため自分の時間が減る
などが挙げられます。
この夫婦喧嘩の原因の解決策としては「食洗機を買い、一日一回だけ食洗機で食器を洗う」というシンプルな仕組み(ルール)を作ることで解決できます。
今では1日3食分の家族全員分の食器を1回で洗えるファミリー向けの食洗機もあり、食洗機に食器を入れるだけでピカピカに食器を洗ってくれて、自分の時間も作れるため、旦那の不満を網羅的に解消してくれます。
また、「1日1回だけ」食洗機で食器を洗えばよいため、気持ちにもゆとりができて行動のハードルを下げることもできます。
このように、今までのやり方に縛られることなく、なるべく少ない条件で多くの効果を生む解決策・仕組み・ルールを考えてみましょう。
5. あらためて夫婦で仲よい関係を築いていこうと再確認する(重要)
夫婦喧嘩の原因を解決するための結論を出したら、あらためて夫婦同士で仲良く頑張っていこうと絆を再確認しましょう。
もちろん、話し合いで決めた解決策を、実際の行動によって証明しなくてはなりませんが、その前にやはり夫婦で仲良くしていこうと気持ちを切り替えておいた方がその後の改善行動も生活もしやすくなります。
「夫婦喧嘩は夫婦の絆を確認するよい機会」という側面もありますので、その後の夫婦円満のためにもお互い助け合っていこうと仲直りしましょう。
夫婦喧嘩が起きない仲良い関係のつくりかた

結婚生活・夫婦生活の理想は夫婦喧嘩が起きないような関係を普段から作っておくことです。
さいごに、そもそも喧嘩が起きない夫婦関係づくりはどのように行えばいいのか、紹介しておきましょう。
1. 家庭や将来について話し合う機会を意識的につくる
毎日の不満やストレスをためないために、家事、育児、仕事、お金、人間関係、今の悩み、将来の目標などを普段から夫婦で共有します。
自分たちの家庭を将来どうしていきたいか、自分はどのような人生の目標を持っているのか、今どのような悩みを抱えているのかなど、自分や家族の現状と将来について夫婦で共通認識を持っておくことは良好な夫婦関係に欠かせません。
夫婦の見る未来の方向が同じであることで、夫婦喧嘩もなく夫婦にとっての理想の家庭に向けて歩むことができます。
2. 普段から些細な不満と希望を伝えあう
些細な不満が積み重なることで大きなストレスとなり、夫婦喧嘩として爆発してしまいます。
自分の感じている些細な不満と、どう行動してほしいかという希望をパートナーに日ごろから伝えることで、少しずつ問題を解消して夫婦喧嘩に発展せずに済むようになります。
なお、伝えかたとしては命令口調ではなく「〇〇してくれると/〇〇をやめてくれると嬉しいな」と優しく伝えるように心がけましょう。
3. お互いの多様性を受け入れてコントロールできる部分を改善する
夫婦の価値観はズレているのが当たり前です。もともとまったく違う環境で生きてきた人間同士なのですから。
大切なのは、パートナーの価値観を否定せず「そういう価値観を持った人なんだ」と多様性を受け入れて理解することです。
たとえば、「性格」「体の特徴」「価値観」「好み」などの性質は今までの人生の積み重ねにより作られたものでありすぐに変えることは難しいため、パートナーの多様性として受け入れます。
一方で「生活リズム」「食事マナー」「言葉づかい」「生活態度」などの行動は、ある程度コントロールできます。
自分でコントロールできない部分に目を向けているとただストレスがたまるだけなので、変えることができる部分、コントロールできる部分は何かを見つけていくことが不満をためず夫婦関係をよりよくするコツです。
4. 夫婦間の体の距離を近くする(体の距離 = 心の距離)
シンプルですが、喧嘩をしない仲のよい夫婦は体の距離が近いですし、距離を近づけるように意識しています。
心の距離は体の距離に比例します。
外出のときに手をつないだり、ハグやキスなど夫婦のスキンシップを通して体の距離を意識的に近づけるようにしましょう。
5. 金銭的な余裕をつくる
お金の余裕は心の余裕です。
金銭的に余裕がなくなると、心にも余裕がなくなり、節約などで生活もしにくくなるとさらにストレスがたまりやすくなります。
お金が原因で夫婦喧嘩が起きることはよくありますので、資産運用や転職・副業などを通して金銭的な余裕を意識的に作るように心がけましょう。
6. 時間的な余裕をつくる
時間の余裕も心の余裕です。
仕事や育児・家事で時間に追われていると、心に余裕がなくなるためイライラしやすくなります。
便利家電や家事・育児代行サービスなどを活用して自分の時間を生み出す工夫も意識して取り入れ、自由時間を楽しむことで人生の満足度を高めていきましょう。
7. 家事・育児について理解し、納得感のある役割分担をする
家事・育児は夫婦のどちらかに負担が片寄りやすく大きなストレスとなり、夫婦喧嘩に発展しやすいものです。
よい関係を築けている夫婦は、夫婦それぞれが家事や育児へ積極的であり、仕事の状況などをみながら納得いく役割分担ができています。
8. いつでも「ありがとう」「ごめん」と素直な心でいる
夫婦喧嘩をしないための鉄則は「パートナーへの日ごろからの思いやり」です。
仲良い夫婦はどんな些細なことでも「ありがとう」と感謝を伝えます。また、ミスしたときは「ごめんね」と素直に謝り不満が大きくならないようにコントロールもしています。
9. パートナーに対して誠実でいる(うそ、隠しごと、後ろめたいことをゼロにする)
夫婦喧嘩はパートナーに対して不誠実なことをしているときにも起こりえます。
自分都合のウソや後ろめたい隠しごとは自分へのストレスになり、ふとしたことからバレて夫婦の大きな問題に発展してしまいます。
夫婦関係は良識の範囲で透明性を確保しておくように心がけましょう。
10. パートナーがいなくても生きていける(依存せず自立できる)
たとえば専業主婦の場合、金銭的にパートナーに依存している状態になり、家事・育児の負担が大きくのしかかり不満がたまりやすくなります。
とはいえ、家にお金を入れてもらっている手前強く主張できないといった悩みも生まれるでしょう。
「この人がいないと生きていけない」という精神的なストレスをなくし、仮にパートナーがいなくなっても一人で生きていける心の余裕をつくるようにすると、不満やストレスがたまりにくくなります。
良い夫婦喧嘩のやり方、仲直り方法、仲良い夫婦の関係づくりまとめ

夫婦喧嘩について、夫婦喧嘩の原因や仲直りの方法、そもそも夫婦喧嘩しないための方法など紹介してきましたがいかがでしたか。
夫婦喧嘩は、大なり小なりほとんどの家庭で行われています。
夫婦喧嘩を起こさないために最も重要なことは「普段の本音でのコミュニケーション」です。
些細なことについても普段から夫婦お互いの気持ちを伝え合っていれば、相手のことを深く理解できるようになります。
もし夫婦喧嘩をした場合でも、
- まず、何が原因かを振り返る
- パートナーと本音で話しあいをする
- 夫婦喧嘩の原因を改善する方法を夫婦で考える
- 現状の夫婦関係や環境を改善するための「仕組み」を作る
- あらためて夫婦で仲良くよい関係を築いていこうと再確認する
という「良い夫婦喧嘩」の流れをぜひおさえていただき、家族の将来をよりよくする行動を起こしてみてください。
この記事があなたの結婚・夫婦生活の現状をよくする一助となれば幸いです。