食洗機(食器洗い機)とは、機械が人間の代わりに食器を洗ってくれる便利な生活家電です。
高温高圧水による食器の洗浄や殺菌、乾燥機能により毎日の家事である食器洗いの負担を大幅に減らすことができます。
食洗機により家事を時短化することで、体力的・精神的に楽になったり、空いた時間を家族との触れ合いや副業など生産的な活動に使えるようになるメリットが大きな魅力。
実際、我が家でも食洗機を導入したのですが、疲れている中食器洗いしなくて済むので、もう便利すぎて毎日が快適になりました。
そこでこの記事では買うときに失敗しない食洗機の選び方について
の順を追って詳しく紹介していきます。
自分の家庭にあった食洗機選びのヒントが得られますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
食洗機を買った背景
私は妻と結婚して1歳になる娘がいる3人家族で、僕は社会人、妻も産休・育休をあけて会社に復帰している共働き世帯です。
食器洗いは主に僕が担当なのですが、私の帰りが毎日遅かったということもあり、帰宅して晩ご飯を食べた後には山のような食器が・・・。
仕事で疲れている中、深夜24時とかに洗い物してると虚無感に襲われるし、さらに疲れるしで良いことがありませんでした。
正直、自分でなくてもできる作業は機械とか人(家事代行サービスなど)に任せればいいという考えの男なので、妻を何とか説得して食器洗いを購入させてもらいました。
食洗機を買って得られるメリット
実際に食洗機を買った感想ですが、ひとことで言って最高です。
具体的には以下のようなメリットを強く感じています。
体力的・精神的に、圧倒的に楽
食洗機を買ったことで体力的・精神的にかなり楽になったことが大きなメリットとして感じます。
僕が購入したものは最大で40点ほどの食器を洗えたり、フライパンや鍋も一緒に洗えるため、食器洗いで気分が落ち込むことがなくなり気持ちにゆとりが生まれました。
今までなら
「疲れてる中、シンクに山積みになったこの数十ある食器を20分~30分くらいかけて洗うのか・・・」
と食後に憂鬱な気分になるばかりでしたが、食洗機を買ってからは箱の中に食器をセットするだけの手軽さなので、体力的にも精神的にも疲れることが無くなり、本当に買ってよかったと強く感じます。
自由な時間が増えた
自分の自由な時間が増えたことも大きなメリットです。
食洗機を導入する前は、仕事から家に帰ってきて寝るまで2時間くらいしかない状況の中、20〜30分も食器洗いに時間をとられることが苦痛でなりませんでした。(僕の仕事のやり方にも問題があるのですが)
今は食洗機が勝手に食器を洗ってくれるため自分の時間が増えた結果、子供と遊んだり他の生産的な活動に時間を使えるようになったことが何より有益と感じます。
妻に怒られなくなった(汚れの落ちがすごい)
食洗機の大きなメリットは手をかけなくても食器の汚れがよく落ちる点です。
高温・高圧水が食器にまんべんなく吹き付けられるので、油汚れも浮いて本当に気持ちよいほど汚れが落ちます。
食洗機が僕よりもきれいに食器を洗ってくれるので、妻から食器の洗い残しで怒られることがなくなったのは地味に嬉しいメリットです。
節約につながる
食洗機は一定量の水を食洗機内で循環させて汚れを洗い落とします。
そのため、シンクでの流水による洗い流しよりも節水ができるので家庭のお財布的にも大変親切なのがありがたいメリットです。
また、実は使用する洗剤代や、お湯を使った場合のガス代の節約にもなるそう。
とある食洗機では、省エネ運転が可能で使用する水の量が手洗いの時に比べて1/7に減らせるというデータもあります。
固定費を抑えることは、家庭が経済的に楽になりますので、注目すべきポイントです。
参考ページ
わが家の節約額シミュレーション!|Panasonic
手荒れがなくなる
食洗機を買うと自分で食器を洗う必要がないので、洗剤や流水による手荒れがかなり改善されました。
我が家の妻も手荒れが改善されたと食洗機の恩恵を実感してくれています。
冬の乾燥する季節は手荒れが辛いですから、手荒れの大きな原因を一つ取り除けるのもありがたいメリットとなります。
食器の高温殺菌ができる
我が家は1歳になる娘がいるのですが、子供の食器も食洗機を使って高温殺菌ができるのでとても便利です。
熱湯を作る手間もありませんし、やけどする危険もありませんし、とても助かっています。
食洗機の選び方のポイント
食洗機とひとことに言っても、様々な種類の食洗機があるので選ぶのに困ってしまうでしょう。(実際、僕も悩みました)
ここでは、食洗機を選ぶ際のポイントを紹介していきましょう。
食洗機の容量・サイズは自分の生活にあっているか
食洗機のサイズ感は大家族向けの大型タイプから一人暮らし向けのコンパクトタイプまで様々なものがありますので、自分の生活・家庭にあったサイズ感の食洗機を選ぶことが大切です。
一人暮らしなのに大型タイプの食洗機を買っても、洗う食器の数に対して使用する水や電気が多くなるため経済的ではありません。使う頻度も少なければ「そもそも食洗機を買う必要がなかった」ということになってしまいます。
反対に、大家族なのに設置スペースがないからとコンパクトタイプの食洗機を買っても、自分で洗う食器の量が少し減るだけで「自分の自由な時間を生む」という食洗機のメリットを最大限に発揮できなくなってしまいます。
毎日洗う数の食器がすべて入ることが理想なので、自分の家庭よりも一回り大きいサイズ感を意識して食洗機を選びましょう。
自分の家庭が1日で使っている食器の数を把握できているか
家族の人数で食洗機を選ぶのは基本ですが、もう一つの基本として自分の家庭が1日でどのくらいの数の食器を使っているかも確認しましょう。
食洗機メーカー各社は一度に洗うことができる食器点数を表示していますが、正直、理論値ほどたくさんの食器は入りません。
というのも、食洗機メーカーの示している食器点数は「同じ形状の食器が複数ある場合」を想定しているためです。
大きさや形の違う食器や調理器具、あるいはタッパーなどプラスチック製品も追加になれば、基本的には想定どおりに収納できません。
家庭の人数とあわせて毎日使っている大体の食器の数を把握してから食洗機を選ぶことが大切です。
据置タイプかビルトインタイプか
食洗機にはキッチンや台の上に置ける「据置タイプ」とシンク下のスペースに設置できる「ビルトインタイプ」の2種類があります。
以下、それぞれのタイプの特徴です。
据置タイプ食洗機の特徴
画像:食器洗い乾燥機 NP-TZ200|Panasonic
据置タイプの食洗機のメリット・デメリットは以下の通り。
- 基本的にどんな家庭でも導入可能
- 工事もほとんどなく設置が簡単
- 導入費用もビルトインタイプに比べて安価で済む
- 賃貸物件でも手軽に導入できる
- キッチン周りに食洗機を設置するスペースが必要
- 食洗機が表に見える形になるので圧迫感を感じる可能性がある
- 電源ケーブルやホースが剥き出しになるため、外観を気にする場合は工夫が必要
据置タイプの食洗機は、基本的に手軽に食洗機を導入したい人に特におすすめとなります。
ビルトインタイプ食洗機の特徴
ビルトインタイプの食洗機のメリット・デメリットは以下の通り。
- シンクの下に収納するためキッチンスペースが奪われない
- 据置タイプよりも大容量にできる
- 外に出ていない分、据置タイプより静音性は高い傾向
- 実は後付けできる場合も多い
- 設置工事に費用と手間がかかる
- シンク下のスペースが一つ潰れる
- 賃貸物件だと導入が難しい場合が多い
- 定期的に点検をしてもらう必要がある(法律で定められている)
ビルトインタイプの食洗機は、基本的にキッチンのデザイン性・料理スペースにこだわる人、家族の人数が多く洗う食器の数が多い人に特におすすめとなります。
据置タイプとビルトインタイプは自分の家の状況にあわせて選ぶようにしましょう。
使いやすいスペースは確保できるか
食洗機はキッチン、特にシンク(流し台)の横かすぐ近くに置けるのが理想です。
基本的にシンクで食器に残った細かな食べ残しをサッと洗い流してから食洗機に入れることになりますので、食洗機とシンクは近くにあると便利です。
また、食洗機への電源とアースも確保しなくてはならないため、電源コンセントの近くに設置できるかも確認しておきましょう。
電源ケーブルや排水ホースを食洗機の背中部分から出すタイプが多いため、食洗機を置く場所のスペースはピッタリよりも少し余裕を持っておくと安心です。
また、食洗機の扉の形状にも「前開き」と「上下両開き」があり、設置する場所の広さに合わせて選ぶ必要があります。
もし十分なスペースが確保できない場合は、各メーカーが提供している耐荷重と安定性の高い金属ラックなどで対応できますので、家の状況に合わせた設置方法を検討しましょう。
分岐水栓工事ができるか
食洗機は「水道から直接給水するタイプ」と、「タンクに必要分の水を入れて使うタイプ」に分かれます。(※タンク式はコンパクトサイズのみ)
タンク式食洗機の場合は問題ありませんが、水道からホースをつなぎ食洗機へ吸水するタイプの食洗機は、シンクの水道の蛇口に分岐水栓を取り付ける必要があります。
個人でも分岐水栓を取り付けることはできますが、素人が下手に蛇口を分解すると水漏れなどのトラブルになりかねないため、設置工事は業者の方にお願いするのがおすすめです。
また、蛇口の種類によっては分岐水栓が取り付けられない場合も稀にあります。(古い型の水道に多いそう。工事業者さん談)
実際に分解して中身を見ないとわからないタイプもあるので、工事ができるかどうかもあわせて業者に下見に来てもらうようにしましょう。
家にある大型食器・調理器具が食洗機に入るか
食洗機では食器はもちろん、フライパンや鍋などの調理器具も洗うことができます。
フライパンや鍋は油汚れなどしつこい汚れを落とすのは手間がかかりますので、食洗機で他の食器とまとめて洗えると非常に便利です。
ただし、大型食器、フライパンや鍋など大型の調理器具は食洗機サイズによっては中に入らない場合もあります。
少しでも食器や調理器具をまとめて洗える方がよいので、食洗機の中にどんなサイズ感のものを入れることができるか確認しておきましょう。
家電量販店のサンプル展示では本物の食器や調理器具が置いてあり、実際に食洗機の中に入るか試せるお店も多いため、あらかじめ家にある調理器具のサイズを測っておき、入りそうか確認しておくと安心です。
乾燥機能があるか
食洗機には乾燥機能がついたものがあります。
乾燥機能があると、食器を洗った後に自動的に乾燥してくれるため、お皿やコップをタオルで拭く手間がなくなるメリットがあります。
食洗機で食器を洗い終わった後に扉を閉じたままにすると食器が濡れたままになり衛生的ではないため、雑菌の繁殖やカビの予防になる点も見逃せません。
食洗機で食器を洗った後に食洗機の扉を開けて風通しを良くしておく手間を省きたいなら乾燥機能があったほうが良いですしおすすめです。
運転時の静音性は高いか
画像:食器洗い機(送風乾燥機能付き)ADW-GM2|AQUA
食洗機は内部で高圧の水が発噴射されているため、食器を洗っている最中はある程度の音が発生します。
各食洗機は基本的に防音性が備わっていますので、そこまでうるさいと感じることはあまりありません。
ただし、強力な洗浄モードがある食洗機の場合は水の勢いも強力ですので、多少音が気になる可能性があることに留意しておきましょう。
大手家電量販店では製品サンプルを実際に動かしているところもあり、食洗機の実際の音を確認することができます。
音に敏感な方はあらかじめ直接確認しておくのをおすすめします。
省エネ(水量・電気代の節約)か
食洗機を使うのには電気代・水道代がかかります。
基本的に毎日使う物になるため、長期間使うことを考えるとなるべく省エネ性の高い食洗機を選んだ方が経済的です。
各メーカーの食洗機によって省エネ性能が変わってきますので、自分が必要とするサイズ感の食洗機を各メーカーごとに比較してみるとよいでしょう。
ただ、省エネ性能はあくまで「あったほうがよいもの」であり、基本的にどのメーカーの食洗機にも省エネ機能は搭載されているので、大きな目的である「必要量の食器・調理器具を洗えるかどうか」を優先して食洗機を選びましょう。
おすすめの食洗機と機能・費用比較 -食洗機の選び方のおさらい-
ここからは実際にどんな食洗機がおすすめなのか、それぞれの食洗機の特徴とあわせて紹介していきます。
家族の人数規模により「1人暮らし世帯」「2~3人家族・世帯」「4人以上家族・世帯」に分けて紹介していきましょう。
と、その前に、食洗機の選び方をあらためてまとめておきます。
- 食洗機の容量・サイズは自分の生活にあっているか
- 自分の家庭が1日で使っている食器の数を把握できているか
- 据置タイプかビルトインタイプか
- 使いやすいスペースは確保できるか
- 分岐水栓工事ができるか
- 家にある大型食器・調理器具が食洗機に入るか
- 乾燥機能があるか
- 運転時の静音性は高いか
- 省エネ(水量・電気代の節約)か
サイズ感、運転時の音、使い勝手などは実物を見ないと分からないため、購入前に家電量販店などで実際に食洗機が動いているサンプル品を確認することを強くおすすめします。
おすすめの食洗機と機能・費用比較 -1人暮らし世帯向け-
それではおすすめの食洗機を世帯の規模別に紹介していきましょう。
まずは1人暮らし世帯向けのおすすめ食洗機を紹介します。
1人暮らし世帯:食洗機は不要、あるいはコンパクトサイズがおすすめ
正直、一人暮らしの場合、食洗機は必要ないケースが多くなります。外食で済ませることで調理と片付けの手間を減らすことができるためです。
また、一人暮らしだと食器の数も少なく調理器具のサイズも小さい場合が多いケースもあり、自分で洗ってしまった方が基本的に早くなります。
1R、1K、1LDKくらいの間取りだとキッチンのスペースも小さくなるため、省スペース化もできるという理由もあります。
よって、一人暮らしの場合は基本的に食洗機は必要ありません。
ただ、
- 自宅で料理を作るのが好き
- 家で仕事をしているので少しでも時短したい
- 自分がズボラすぎて洗っていない食器がシンクに積み重なっている
といった場合はコンパクトサイズの食洗機の購入を検討すると良いでしょう。
エスケイジャパン 食器洗い乾燥機 Jaime(ジェイム) SDW-J5L
画像:食器洗い乾燥機 Jaime (ジェイム) SDW-J5L
こちらはエスケイジャパンが提供するコンパクトタイプ食洗機です。食器は計12点入るサイズ感となっています。
一番の特徴は「タンク式食洗機」であること。水道から直接給水する必要がないので、どんな場所にでも置くことができるメリットがあります。
画像:食器洗い乾燥機 Jaime (ジェイム) SDW-J5L
食洗機を使うときに毎回タンクに水を入れる必要があるのは手間ですが、設置工事の必要がなくすぐ使えるため、導入が最も簡単な食洗機と言っても過言ではないでしょう。
サイズが小さく持ち運びも簡単なので、単身赴任中のサラリーマンや引っ越しが多い一人暮らしの方におすすめのコンパクト食洗機です。
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アイリスオーヤマ 食器洗い乾燥機 PZSH-5T-W
こちらはアイリスオーヤマが提供する食器洗い乾燥機です。食器点数も15点なので一人暮らしには十分な容量となっています。
タンク式のため工事不要で設置でき、サイズもコンパクトなためキッチンの限られたスペースにも置くことができます。
温水洗浄で汚れ落ちも良く除菌にもなります。また、送風乾燥機能で食洗機内の湿度を下げ、食器類を清潔に保ちます。
価格は3万円前後とリーズナブルなのも一人暮らしにとって嬉しいポイント。
ここで紹介しているのは「ガラス窓あり」タイプですが、食洗機の中が見えなくても良いならガラス窓がないタイプの方がさらに安価なので検討してみるとよいでしょう。
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Panasonic(パナソニック)食器洗い乾燥機 NP-TCR4
こちらはPanasonic(パナソニック)が提供する3人分の食器18点が入るコンパクトタイプ食洗機です。
水切りカゴサイズのスペースがあれば設置できてしまうコンパクトなサイズ感のため、どこでも置ける省スペース性が魅力となっています。
画像2点:食器洗い乾燥機 NP-TCR4|Panasonic
食洗機内もワイヤーカゴになっているため食器の固定が簡単になっているのはおすすめしたいポイント。
パナソニック社製の食洗機には省エネ性運転をしてくれる「エコナビ」も導入されているため、地味に節約になります。
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AQUA(アクア) 食器洗い機(送風乾燥機能付き) ADW-GM2
画像:食器洗い機(送風乾燥機能付き)ADW-GM2|AQUA
こちらはAQUA(アクア)が提供する食洗機です。容量としては食器24点が入る大きさでコンパクトタイプよりは少し大きめのサイズ感になっています。
同社はもともとコインランドリー事業を展開しており、そこで培った「見せる洗浄」を取り入れた食器を洗っているところを見せるデザインを採用しています。
画像:食器洗い機(送風乾燥機能付き)ADW-GM2|AQUA
「ナイトモード」という騒音を小さくするモード(36デシベル:ささやき声、深夜の郊外レベル)や、2時間後あるいは4時間後に運転予約できるタイマー機能も搭載されており、シンプルながら機能が豊富になっています。
※ナイトモードでは運転時間が長くなります。
画像:食器洗い機(送風乾燥機能付き)ADW-GM2|AQUA
扇型の食洗機デザインであるため、下かごに比べて上かごが小さめになっていますが、一人暮らし世帯としては十分なサイズ感です。
友人を招いて食事をすることが多いといったライフスタイルの人にもおすすめの食洗機といえます。
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おすすめの食洗機と機能・費用比較 -2~3人暮らし家族・世帯向け-
カップル・夫婦の2人で生活している、あるいは子供が1人いる3人家族向けのおすすめ食洗機を紹介します。
2〜3人暮らし世帯:4人家族向けの食洗機がおすすめ
2〜3人暮らしの場合はコンパクトサイズの食洗機よりも4人家族向けの中型食洗機がおすすめです。
というのも、コンパクトサイズの食洗機だと2〜3人分の食器は入ってもフライパンや鍋、まな板などの調理器具が入らなくなってくるためです。
自分で食器洗いの手間をなくす目的で食洗機を購入するのですから、フライパンや鍋なども一緒に洗えてしまった方が楽です。食後一番汚れているものになりますし。
また、食器の数が増えるほど食洗機にたくさんの食器を入れる作業が難しくなります。
一応、コンパクトサイズの食洗機に調理器具を詰め込むことも可能ですが、詰め込みすぎによって汚れの落ちが悪くなったのでは意味がありません。
よって、
2〜3人暮らしの世帯・家族では4人世帯向けの食洗機をおすすめします。
Panasonic(パナソニック) 食器洗い乾燥機 NP-TH4
2〜3人暮らし世帯向けのおすすめ食洗機としてまず紹介したいのがパナソニック社の食洗機「NP-TH4」です。(こちらは私が購入して大変満足できている食洗機の後継機でもあります。)
特徴としては
- 40点の食器を収納でき容量が大きい
- 長皿、片手鍋、フライパンも洗える
- 50℃以上の高圧水流(ストリーム洗浄)による徹底洗浄と除菌
- 温風による乾燥機能
- エコナビで運転中の食洗機の省エネ化
と、食器洗いとして必要な機能が十分に揃っています。
ちなみに以下の写真は実際に僕の家で食洗機を使っている様子です。(※型落ち版であるNP-TH3ですが、内容量は同じです。)
大人2名と1歳の子供1名の食器を入れています。(前日の残りのおかずを食べたりで調理器具はあまりない)
形と大きさの違う食器が多いためわりと雑に収納していますが、これでもすべての食器が十分きれいになります。
容量が大きく無駄な機能もなくシンプルで使いやすいため、幅広くおすすめしたい食洗機です。
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Panasonic(パナソニック) 食器洗い乾燥機 NP-TZ300
こちらは直前でご紹介したパナソニックの食洗機「NP-TH4」の上位モデル「NP-TZ300」です。
静電タッチパネルのため、食洗機の表面にボタンがなくデザイン性が追求されています。正直、かっこいいです。
また、「ナノイーX」という臭い抑制・除菌効果のある風を送ることで食洗機内を清潔に保つ機能も追加されています。
デザイン性や機能面で「NP-TH3」を上回っていますが、わたしは選びませんでした。
理由は以下の2点から
1. 静電タッチパネルの反応に少し不安を覚えた
⇒ 慣れていないからだと思いますが、家電量販店でタッチパネルを試したら反応しないことがあり、そんなところでストレス増やしたくないため不要と判断。炊飯器のようにガチャっとボタンを押したら確実に開く安心感がほしかった。
2. ナノイーXは不要と判断
⇒ 殺菌や臭い分解をしてくれる「ナノイーX」という機能ですが、食洗機を使うたびに庫内が洗浄されるため臭いは気にならないと判断。実際、購入後2年以上、食洗機使ってますが食洗機内の臭いが気になったことは一度もありません。
(※あくまで個人の感想ですのであしからず。)
デザイン性を求める、あるいは食洗機を食器棚代わりにして長時間食器を保管しておきたいといった使い方をしたい場合にはやはり性能が良いのでおすすめです。
食洗機としては申し分ありませんので、自分が求める機能をもった食洗機を選択しましょう。
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Panasonic(パナソニック) ビルトイン食器洗い乾燥機 K8シリーズ(ミドルタイプ)
こちらはパナソニックのビルトイン食洗機「K8」シリーズのミドルタイプで、40点の食器が入ります。
洗浄・乾燥機能は申し分なし。2〜3人暮らし家庭として十分な容量。省エネを実現するエコナビ機能もあります。
洗う食器のサイズによって上かごを好きな形に畳めるため、食事の内容によって食洗機内を柔軟に変更できるのは嬉しいポイントです。
ドアを2回ノックすると自動で扉が開く機能も搭載されており、その結果ドアパネルの取っ手をなくしフラットにしてデザイン性も高めています。
ビルトインタイプの食洗機は新築で埋め込むことはもちろんできますが、今あるシンクの下に後から付け加えたり、今あるビルトイン食洗機を買い替えることも可能です。
シンク下の広さに条件があるので、ビルトイン食洗機を導入したいのであればシンク下の広さをあらかじめ確認しておきましょう。
パナソニックビルトイン食洗機ページ▼
K8シリーズのご紹介|Panasonic
Rinnai(リンナイ) 食器洗い乾燥機 RSWシリーズ(スライドオープンタイプ・ディープタイプ)
こちらはリンナイの提供する食器洗い乾燥機「RSW」シリーズです。
スライドオープンタイプと一部のディープタイプは中型食洗機のサイズ感となっており、収納できる食器点数は37点(5人分)と、2〜3人暮らし世帯では十分な容量となっています。
食器の形状に応じて折りたたむ事ができるピンがあるなど、食洗機のかごにも使いやすさが追求されています。
また、ディープタイプ食洗機であれば、上かごが折り畳めるようになっているため、たとえばビールジョッキレベルの背の高い食器も収納できます。
臭いやカビ菌を抑える「プラズマクラスター」機能も搭載されており、食洗機内を清潔に保つこともできます。
化粧パネルも複数種類ありますので、家のシンクのデザインにあわせて選ぶと良いでしょう。
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おすすめの食洗機と機能・費用比較 -4人以上暮らし家族・世帯向け-
4人以上家族向け、一般的に1~2人の子供や夫婦の両親と同居している家族向けのおすすめ食洗機を紹介します。
4人以上暮らし世帯:5人以上家族向けの食洗機がおすすめ
4人以上で暮らしている世帯の場合は、一回り大きい5人以上の家族向け食洗機を購入した方が無難です。
先述の通り、食洗機の中に食器をセッティングするのにはコツが入ります。メーカーの想定値と同じ形状・サイズ感の食器が整っている家庭もなかなかなく、最大点数の食器を食洗機で洗うことが難しいためです。
海外ブランドなどは10人以上の食器を収納できる容量の食洗機もあり、一家の食器をまとめて洗えるのは大変なメリットがあります。
ただし、大型の食洗機は基本的にビルトインタイプで食洗機を設置するスペースの問題が出てきます。
もし大型の食洗機を設置するスペースを確保できない場合は4人世帯向けの中型食洗機を買い、食洗機での食器洗いを2回に分ける。
あるいは「大量の食器だけでも食洗機に洗ってもらい、調理器具は自分で洗う」といった心の割り切りも必要になってきます。
食器を洗う手間がなくなる分家事が楽になりますが、留意しておきましょう。
Panasonic(パナソニック) ビルトイン食器洗い乾燥機 K8シリーズ DEEPタイプ
画像:現行機種一覧・機能比較 電子カタログ|Panasonic
こちらはパナソニックが提供するビルトイン食洗機「K8」シリーズのさらに容量が増えた「ディープタイプ」です。
食器の数は44点(6人分)入ります。ミドルタイプ(食器数40点)に比べて4点しか食器増えてないの?と思いますが、実際の容量は20リットル増えた60リットル分の容量があるためかなりのボリュームの食器・調理器具を収納できるようになっています。
画像:現行機種一覧・機能比較 電子カタログ|Panasonic
さらに、パナソニックのビルトイン食洗機には、食器が50点(約7人分)入る家族・世帯向けのワイドタイプ食洗機も提供しています。
画像:現行機種一覧・機能比較 電子カタログ|Panasonic
子供が多い大家族あるいは夫婦2人+子供2人+親世代が一緒に住んでいるといった場合はワイドタイプを検討するのも良いでしょう。
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Rinnai(リンナイ) 食器洗い乾燥機 RSWシリーズ フロントオープンタイプ
こちらはRinnai(リンナイ)が提供するビルトイン食洗機「RSW」シリーズの「フロントオープンタイプ」です。
一度に洗える食器点数はなんと驚異の56点(8人分)。フロントオープンタイプの食洗機は上下のかごを最大限使う事ができるため、大容量を実現しています。
また、フロントオープンタイプの食洗機は上下のカゴをそれぞれ横に引き出せるので、スライドオープンタイプに比べて食器の収納・取り出しが簡単になっている点が大きなメリットです。
ただし、やや低い位置で食器を出し入れする関係上、かがむ必要が出てくるため腰やひざが辛い人はスライドオープンタイプの方が良い場合もあります。
食洗機を使う人の状況に応じて検討しましょう。
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AEG(アーエーゲー)食器洗い機 コンフォートリフトモデル&エアドライモデル
画像:コンフォートリフト&エアドライ 60CM幅 食器洗浄機|AEG
こちらは130年以上の歴史を持つドイツの家電ブランドAEG(アーエーゲー)の食洗機です。
海外の食洗機は日本に比べてサイズが大きく、こちらの食洗機は約66点(11人分 ※)の食器を収納する事ができる大容量となっています。
(※日本電機工業会自主基準(JEMA規格)は1人分の食器点数=基本4点(大皿・茶碗・汁椀・湯のみ)+2点(中鉢・中皿)+カトラリー(箸・ナイフ・フォーク・スプーン)。本製品はIEC規格で13人分の食器点数の設計。JEMA規格=IEC規格の85%=約11人。食器6点×11人分=66点として独自に算出。)
また、下段のかごを高い位置までリフトアップしてくれる「コンフォートリフト」という機能が優れもの。
低い位置での食器の出し入れの必要がなくなるため膝や腰への負担を大きく減らしてくれるフロントオープンタイプの弱点を克服しています。
画像:コンフォートリフト&エアドライ 60CM幅 食器洗浄機|AEG
そのほか、余熱乾燥によるエアドライ機能や、水の汚れを感知して洗浄水の入れ替えをするか判断する機能も搭載されており、老舗ブランドならではのハイスペックな食洗機となっています。
画像:コンフォートリフト&エアドライ 60CM幅 食器洗浄機|AEG
海外の大手ブランドの高級感・安心感に加えて大容量かつデザイン性を求める方におすすめの食洗機です。
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Miele(ミーレ)ビルトイン食洗機 60cm幅タイプ
こちらは120年以上の歴史を持つドイツの老舗有名ブランドMiele(ミーレ)のビルトイン食洗機です。
こちらの食洗機も海外仕様で、食器収納量は驚異の84点(約12人分)。
フロントオープンタイプでかごは3段に分かれており、食器のサイズによって効率よく食洗機内に収納できる設計のため、大家族でも問題ない業務用食洗機レベルの容量を実現しています。
画像:食器洗い機|Miele
また、Mieleブランドは繊細なワイングラスを洗える食洗機としても有名で、ワイングラスメーカーで世界的に有名な「Ridel」からのお墨付きをもらっています。
繊細な食器も丁寧に洗う事ができる食洗機はなかなか無いため、ワイン好きには欠かせない食洗機となるでしょう。
画像:食器洗い機|Miele
2回ノックすると自動でオープンするシステムを搭載していたりと、その他様々な機能が備わっており老舗ブランドとして蓄積されたノウハウだからこそ実現できたハイスペックな機能が盛り沢山です。
海外高級ブランド志向、高級食器を使う、あるいはパーティをよく開催するなどハイスペック機能が必要な食洗機を探しているなら必見です。
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食洗機を買う・使うときに気をつけたいポイント
食洗機を買ったは良いものの「こんなはずでは」と思うこともいくつかありました。
ここでは食洗機を買って使うときに知っておくべきポイントについて紹介します。
洗浄力は食洗機用洗剤で大きく変わる
食洗機は基本的に十分な洗浄力がありますが、実のところ食洗機用の剤で洗浄力が大きく変わります。
カプセル型、粉末型、液体型など、食洗機用洗剤を何種類か試してみたのですが、カプセル型の洗浄力が強い印象でした。
1回あたりの単価が少し高めになりますが、以下の食洗機用洗剤が最も洗浄力があり(引くほどキュピキュピする)、満足できるのでおすすめです。
「食洗機の洗浄力が低いかな?」と感じた時は、食洗機用洗剤を変えてみてみましょう。
パズル要素があり、ある程度の慣れが必要
洗いたい食器がたくさんある場合、食洗機の中にうまく収納できるようになるまである程度の慣れが必要になります。
また、お皿やフライパンについた汚れや大きめの食材を流水でサッとすすぎ流してから食洗機に入れる場合は、丁寧にすすぎすぎると時間を取られてしまうことも。
食器を食洗機内へぐちゃぐちゃに入れてしまうと、無駄なスペースができて十分な数の食器が入らないということもあります。
食洗機を購入したばかりの時は「自分で洗った方が早いのでは?」と思うのは誰もが通る道ですので、最初数日は慣れるまで試行錯誤することが大切です。
おすすめなのは取り扱い説明書を参考にすること。大きい調理器具から小さいお皿まで、食洗機への正しい入れ方を知ることで食洗機の本来のパフォーマンスを発揮できるようになります。
なお、取扱説明書は各食洗機メーカーのホームページからもダウンロードできますので、説明書を紛失した場合などは併せて活用すると良いでしょう。
食洗機で洗い忘れると全ての食器が使えなくなる
食洗機のメリットは大量の食器や調理器具を自動的に洗ってくれることですが、裏を返すと、食洗機のスイッチを入れ忘れると食洗機に入っているすべての食器が汚れたままとなりすぐ使えない状況になります。
実際、僕も食洗機のスイッチを入れ忘れて寝てしまい、翌日の朝に焦ったことがあります。
幸い、しつこい油汚れがない食器ばかりだったので大丈夫でしたが、しつこい汚れの場合は固まってしまったり、嫌な臭いの原因にもなってしまうので気をつけましょう。
木製食器、漆塗り食器、金銀食器、繊細な食器、コーティング系フライパンなど痛む可能性が高いモノは避ける
食洗機も万能ではありません。
一般的な皿やコップなどは洗っても問題ありませんが、木製食器、漆塗り食器、おもてなし用の繊細な作りの食器などは、食洗機の洗浄力の高さから食器が痛んでしまう可能性があるので注意しましょう。
実際、我が家の木製のスプーンと皿を洗ったところ、コーティングがはげて白くガサガサになってしまいました。悲しい。。。
また、フッ素加工などコーティングされたフライパンはコーティングが剥げる可能性があるため食洗機洗いOKか説明書などで必ずチェックしておきましょう。
お気に入りの大切な食器は手洗いにする。あるいは食洗機で洗うとしても優しく丁寧に洗うモードに変更するなど臨機応変に運用することも大切です。
まとめ
食洗機のメリットや選び方からおすすめの食洗機まで紹介してきましたがいかがでしたか。
仕事や育児、あるいはその両方に忙殺されて時間を作れなくなってしまうと、ストレスが溜まり精神的に不安定になってしまいます。
自由な時間は積み重ねで生み出されます。生み出された自由な時間で気分転換やストレス発散もできます。
僕は食洗機を買って本当によかった。
この記事が食洗機を買おうか迷っているあなたの参考になれば幸いです。