時代が移り変わり、日本の夫婦の働き方も大きく変わってきています。
特に、「専業主婦世帯」と「共働き世帯」の数は1990年〜2000年ごろを境に逆転し、今では夫婦共働きが当たり前になりました▼
画像:図12 専業主婦世帯と共働き世帯|独立行政法人労働政策研究・研修機構
老後2,000万円問題、超少子高齢化社会といった不安な将来が見えている今の夫婦は「夫婦共働きで上手に家庭と仕事を両立させる方法」を身に付ける必要があります。
そこでこの記事では、
- 夫婦共働きのメリット・デメリット
- 夫婦共働きでも夫婦円満になる秘訣4つ(仕事、家計、家事、育児)
- 夫婦共働きでイライラしたときの対処法
に分けて、共働き夫婦が身に付けておきたいノウハウをわかりやすくまとめました。
この記事で紹介している内容を生活に取り入れていただくことで、夫婦共働きでのストレスや悩みを解消することができます。
夫婦関係や今後の人生をよくするヒントとしてぜひお役立てください。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
夫婦共働きのメリット
まず、改めて知っておきたい夫婦共働きのメリットを整理しておきましょう。
世帯収入が増えやすい
シンプルに世帯収入(家庭全体の収入)を増やせることが夫婦共働きの大きなメリットです。
国税庁が2020年に公表した「令和元年分 民間給与実態統計調査」によると、
- 男性の平均年収:約540万円
- 女性の平均年収:約300万円
となっており、夫婦あわせると約840万円の世帯収入がえられることになります。
年間収入と退職金も含めると生涯の世帯収入は専業主婦世帯よりも大きく増えていきますので、いわゆる「2馬力」でお金を稼げる点はやはり夫婦共働きの強みです。
税金面で有利な場合が多い(手取り金額が多くなる)
夫婦共働きだと税金面で有利になり手取り金額が高くなる場合も多くあります。
たとえば、かなりシンプルな例ですが、世帯収入が1,000万円の「専業主婦世帯」と「共働き世帯」の場合、40万円〜50万円ほど共働き世帯の方が手取り収入が多くなります。
- 専業主婦世帯(夫が会社員で年収1,000万円、妻は専業主婦)
⇒ 手取り約737万円 - 共働き世帯(夫婦ともに会社員で年収が夫500万円、妻500万円)
⇒ 手取り約784万円
金額計算の参考▼
参考画像:世帯年収1,000万円、共働きと片働きでお得なのはどっち?|マイナビニュース
もちろん、様々な状況によって支出や収入の内容は変わりますが、共働き世帯の方が税金面で有利になるケースも多いことを覚えておくと良いでしょう。
参考:世帯年収1,000万円、共働きと片働きでお得なのはどっち?|マイナビニュース
夫婦で収入のリスク分散ができる
専業主婦家庭では、
- 稼ぎ頭が大きな怪我や病気になる
- 勤め先が倒産する
など、思わぬトラブルで突然収入がゼロになってしまいその後の生活に頭を抱えることになります。
一方で夫婦共働きであれば、夫婦のどちらかの収入が無くなっても、もう片方の収入があるため家庭全体の収入はゼロにはなりません。
収入が減るリスクを夫婦で分散できているので、生活的にも精神的にも楽になります。
出産や育児に関わる給付金を受け取れる
子供を出産する場合、夫婦共働きであれば42万円の「出産育児一時金」に加えて
- 出産手当金(産休中の収入を支援)
- 育児休業給付金(育休中の収入を支援)
を国から支給してもらえる制度があります。
簡単にいうと、産休・育休で働けない状況になった女性のための制度で、給料の6割〜7割くらいがもらえるため子育ての時にとても助かる制度となっています。
関連記事
育児休業給付金とは?もらえる金額や条件、申請方法までわかりやすく解説
貯蓄や資産形成で有利
夫婦共働きで世帯収入が増えると、その分貯蓄や資産形成に回せるお金も増えやすくなります。
たとえば、毎月の家庭の支出が30万円なら、以下のように毎月貯金や投資に回せるお金に差が出てきます。
- 夫婦共働きで収入50万円の場合
収入50万円 − 支出30万円 = 20万円 - 専業主婦世帯で収入40万円の場合
収入40万円 − 支出30万円 = 10万円
夫婦共働きは2馬力で収入が多くなりやすく、自由に使えるお金も増えるため貯蓄・資産形成に有利といえるのです。
年金の受給額が多くなる
専業主婦世帯に比べて、夫婦共働き世帯は年金の受け取り額が多くなります。
年金は基本的に「国民年金」と「厚生年金」の2階建てで受け取ります。
- 国民年金:20歳〜60歳の日本国民が基本的に全員加入する保険
- 厚生年金:会社員や公務員が加入できる保険
ですので、専業主婦世帯の場合は夫婦のどちらかが働いておらず「厚生年金」を受け取れないため、共働き世帯の方が一般的に年金の受給額が多くなるのです。
夫婦のそれぞれが市場価値を高められる
夫婦共働きによって、妻と夫のそれぞれが仕事を通して自分の市場価値を高めることができます。
市場価値というのは言い換えると「お金を稼ぐ力」です。
自分の市場価値が高まれば、専門性がついて転職活動で有利になったり、あるいは副業したり、独立するといったことも可能になります。ヘッドハンティングされて収入アップもあり得ます。
夫婦の両方がお金を稼ぐ力を高めることで家計の基礎を強めて収入がなくなる不安を解消できる点もメリットです。
社会的なつながり、人とのつながりを持てる
夫婦共働きだと家庭以外の人とのつながりを持てることも大きなメリットです。
仕事をしていない専業主婦だと、基本的に限られた人としかコミュニケーションしなくなってしまいます。
人間は社会的つながり、つまり「人とのつながり」がなくなると、嬉しい気持ちを共有したり悩みを聞いてくれる人もいなくなってしまうため、どんどん閉鎖的になってしまいます。
一方で、仕事によって良い人間関係を作れることで孤独感も減り、家族ぐるみで付き合うなど、回り回って家庭にも良い影響を与えてくれます。
夫婦共働きのデメリット
続いて、知っておきたい夫婦共働きのデメリットについて紹介しましょう。
子供・家族で過ごす時間が減りやすい
夫婦共働きだと子供を保育園に預けて仕事に出るため、その分家で子供と触れ合う時間は減ってしまいます。
最近はリモートワークの普及で比較的家族との時間は増えていますが、やはり仕事中は子供に会えないため少し寂しい思いをすることになります。
家庭と仕事の両立に苦悩する
仕事と家庭はそれぞれ別の大変さがあります。
仕事を優先すると家事や育児に追われ、家事や育児を優先すると自分のキャリアアップのための仕事に支障が出ることも少なくありません。
共働きによって夫婦の家事・育児の分担もうまくできなくストレスが溜まるなど、家庭と仕事の両立に苦悩することも多くなるでしょう。
保育園探し、保育園の送り迎えが大変
待機児童問題があるなど、共働き夫婦にとって保育園探しは難易度が高いもの。
さらに保育園に運よく入園できても、なかなか言うことを聞いてくれない子供の朝晩の送り迎えが続き心身が疲れてしまいます。
夫婦の収入を把握していないとイライラやトラブルになりやすい
共働きの場合、妻と夫で共通の財布(銀行口座)を作り、必要分を入金し、支出に使うという夫婦も多くいます。
この場合、パートナーの預金残高や時には年収も詳しく把握していないこともあり、家計で不透明な状態ができてしまうとイライラの原因になってしまいます。
子供がいると休日に休めない
子供がいる場合、夫婦共働きで疲れていても休日はゆっくり休めません。
「夫婦のどちらかが子供の面倒を見ておき、もう片方の自由時間を作る」という方法が一般的ですが、家事など家でのやることに追われて結局休めないこともよくあります。
夫婦の共働きは「仕事」「お金」「家事」「育児」のバランスが大事
夫婦共働きになると課題になってくるのが「仕事」「お金」「家事」「育児」のバランスです。
- 仕事:勤務時間、疲れ、ストレス、キャリアアップ、休日タイミング
- お金:収入、支出、貯蓄、資産形成、おこづかい
- 家事:納得のある分担、負担を下げる工夫
- 育児:納得のある分担、負担を下げる工夫、教育方針
それぞれ、結婚生活で重要なテーマになりますが、夫婦共働きをしていると仕事の疲れやストレスが家庭に悪影響を及ぼすこともよくあります。
どれか一つをすれば良いというものではなく、夫婦のそれぞれで最適なバランスは異なります。
ここからは「仕事」「お金」「家事」「育児」のそれぞれの項目について、夫婦で良いバランスを保ち円満でいるための秘訣を紹介しますので、ぜひチェックしてください。
【仕事のアドバイス】共働き夫婦が円満になる秘訣
夫婦お互いのもっている仕事やキャリアへの意識を共有する
夫婦がお互いの仕事の理解を深めるために、自分と相手の仕事をどう思っているのかを共有しましょう。
「お金を稼ぐため」という目的も大事ですが、「キャリアアップして自分の市場価値を高めたい、やりがいを得たい」という気持ちが強いなら夫婦として応援すべきです。
また、女性は出産・育児が関わってくると長期にわたり仕事を休む必要も出てきます。あるいは、夫婦のどちらかが将来独立して自分のビジネスを持つことを考えているかもしれません。
妻・夫がどのような仕事意識を持っているのか、将来どうしたいのか話し合い、将来の夫婦のカタチをすり合わせておきましょう。
仕事への理解がないままでいると、家族に不安や不満を与えることになりますので、共働き夫婦の仕事への理解は大変重要です。
仕事のストレスで家庭に悪影響が出ているなら、休んだり転職をする
そもそも仕事をする目的は「仕事で得たスキルやお金によって自分や家族の人生を豊かにすること」です。
自分の人生や家族を幸せにするために仕事をしているのに、ストレスで疲れ、家庭でグチを吐き、夫婦関係が悪化してしまうのであれば本末転倒です。
仕事が原因で家庭環境が悪化していると感じるなら、まずは休み、それでも改善されなければ転職をしてみましょう。
今の時代、転職活動はみな当たり前にしているものです。企業は星の数ほどあるのですから、今の会社よりも良い条件でストレスのない環境で働ける会社もきっと見つかります。
仕事は人生の大部分を占める重要なものですから、ぜひ家族のためにも良い環境を探してみましょう。
【お金のアドバイス】共働き夫婦が円満になる秘訣
夫婦が納得できる家計管理をして収支を見える化する
夫婦の家計は将来のためにも必ず把握しておきましょう。夫婦でお金の管理をするときは以下の5つの要素を意識するとうまくお金を管理できるようになります。
- 銀行口座の使い方がシンプルでわかりやすい
- 使う銀行口座の数が少ない
- 家計簿記入の手間がない
- 家庭全体の収支状況が夫婦で透明化されている
- 夫婦のどちらかが資産形成に興味を持っている
お金の管理方法はいくつか方法がありますが、おすすめは「家計簿アプリに銀行口座やクレジットカードを連携して一括管理する」方法です。
家計簿をつくるときの一番の問題は面倒臭いために家計管理が続かないことです。
その点、今では「マネーフォワードME」のような家計簿アプリに口座・カード情報を登録するだけで自動的に家計簿を作成してくれるため、家庭の収入・支出・資産状況を手間なく簡単に把握できます。
関連記事
とりあえずどちらかでOK!夫婦の家計簿アプリおすすめ2選+α
家計管理のカタチおすすめ2パターン
家計管理のイメージとしておすすめなのは以下2パターン。
- パターンA:夫婦の口座をすべて見える化してお金を管理
- パターンB:自分の預金残高をパートナーに見せずお金を管理
それぞれどのようなカタチか開設しましょう。
パターンA:夫婦の口座をすべて見える化してお金を管理
もし、夫婦で自分の銀行口座の状況を見せあっても良いのであれば、夫婦のそれぞれの銀行口座を「家族の銀行口座」として使い回す方法がおすすめです。
夫の給与口座は生活支出や子供の養育費として分配する。
妻の給与口座は老後用など長期的な貯蓄用として基本的に貯めるだけにする。
このように今使っている銀行口座に役割を持たせることで、口座の数も少なくなり、シンプルに家計管理ができるようになります。
パターンB:自分の預金残高をパートナーに見せずお金を管理
もう一つは、目的別に共通口座を作って夫婦がそれぞれの口座に必要分のお金を振り分けていく方法です。
生活支出や貯蓄など、自分の口座以外の口座を使うため、自分の銀行口座の預金残高をパートナーに知られることなくお金を管理できます。
夫婦共働きで自分の預金残高を見せたくない、自分の稼いだお金は自分で自由に使いたいという場合におすすめの方法です。
ただし、夫婦の預金残高が見えないためイライラを感じたり、家庭全体の資産状況も把握できず資産形成がやりにくくなる点には注意しましょう。
将来どれくらいのお金が必要なのかを計算して毎月の予算を決めておく
夫婦共働きだと世帯収入が増えるのでお金に余裕が生まれやすくなりますが、毎月の支出の予算を決めておかないと無計画にお金を使ってしまい貯蓄が進みません。
夫婦で出産、育児、老後、マイホーム購入、車購入、毎年の娯楽など、人生のイベントに必要なお金の見通しを立てておきましょう。
たとえば、今夫婦が30歳で老後資金として60歳のとき(30年間)に2,000万円を貯金したいのであれば、
2,000万円 ÷ 360ヶ月(30年間)
= 約5.6万円
を夫婦で毎月貯金すればよいことがわかります。毎月の貯蓄額がわかれば、
「毎月、旦那は3.6万円、妻は2万円を共通の貯蓄口座に入れて残りのお金は自由」
のように毎月の予算を立てて夫婦でお金の使い方を仕組み化できます。
夫婦のお金のトラブルは将来必要なお金が見えず不安になることが大きな原因になりますので、将来必要なお金をざっくりでもシミュレーションして毎月の予算を作ってみましょう。
【家事のアドバイス】共働き夫婦が円満になる秘訣
夫婦共働きだと、家事が夫婦のどちらかに偏り不満が溜まってしまうことがよくあります。
ここでは、家事を夫婦で上手に分担したり家事そのものをやらないようにする簡単なアイデアを紹介します。
家事別に必要な時間をリストアップして夫婦で共有する
まず、夫婦それぞれが毎日どれくらいの家事をこなしているのかを以下の項目で整理して、妻と夫のそれぞれについて家事リストを作ってみましょう。
- 【家事内容】1週間のうち妻と夫それぞれがどんな家事をしているのか
- 【家事時間】1つの家事にどのくらいの時間がかかっているのか
- 【週の頻度】1週間のうちその家事をする回数は何回か
- 【合計時間】1週間のうちその家事をする合計時間はいくらか
家事リストの例▼
担当 | 家事の種類 | 時間 | 週の頻度 | 合計時間 |
妻 | 朝食づくり | 20分 | 7回 | 140分 |
お昼(弁当)づくり | 20分 | 4回 | 80分 | |
晩ご飯づくり | 40分 | 7回 | 280分 | |
食器洗い | 20分 | 5回 | 100分 | |
洗濯 | 10分 | 7回 | 70分 | |
洗濯物干し | 20分 | 4回 | 80分 | |
洗濯物たたみ | 30分 | 5回 | 150分 | |
部屋そうじ | 60分 | 2回 | 120分 | |
買い物 | 90分 | 2回 | 180分 | |
妻の家事時間合計 | 1200分 | |||
旦那 | 食器片付け(朝夕) | 5分 | 14回 | 70分 |
食器洗い | 20分 | 2回 | 40分 | |
洗濯物干し | 20分 | 2回 | 40分 | |
洗濯物たたみ | 30分 | 2回 | 60分 | |
風呂そうじ | 20分 | 1回 | 20分 | |
トイレ掃除 | 10分 | 1回 | 10分 | |
旦那の家事時間合計 | 240分 | |||
家庭の家事時間合計 | 1440分 |
※「見えない家事」のような細かい家事はここでは省き、負担の大きい家事を最大10個までリストアップしてみましょう。
実際に紙などにリストアップして整理してみると、夫婦の家事の負担状況がはっきりわかります。
もし夫婦で今の家事分担に納得感がないなら、作ったリストをもとに話し合い、「納得感ある形で」家事を分担していきましょう。
以下が家事を分担するときの5ステップになりますので、ヒントにしてみてください。
- 【STEP1】夫婦それぞれ何の家事にどのくらいの負担(時間と頻度)がかかっているか家事リストをつくる
- 【STEP2】夫婦のどちらが何の家事をメインとして責任持ってやるか分担する
- 【STEP3】分担した家事の「質」と「頻度」をすり合わせる
- 【STEP4】実際に家事をやってもらう
- 【STEP5】分担後の家事の振り返りをする
こちらの関連記事でより詳しく解説していますのであわせて参考にしていただき、上手に夫婦で家事分担しましょう。
そもそも家事をしないで済むようにする発想も大事
先に作った夫婦の家事リストを見ると、夫婦あわせて1,440分(24時間)、つまり、1週間で1日分も家事に時間を奪われていることになります。これでは共働きしている中で自分の時間なんて上手に作れません。
もちろん夫婦で家事を分担することも大事ですが、夫婦共働きであれば「家から家事をなくす発想」もどんどん取り入れていきましょう。
具体的には「一番時間がかかっている家事をなくすためにはどうすればいいか?」を考えて、なくしていきます。
たとえば、先ほどの妻の家事リストで時間が大きい
- 晩ご飯作り:280分
- 買い物:180分
- 洗濯+洗濯物干し:150分
がなくなるだけで、毎週610分(約10時間)も自由な時間が生まれます。
ではどのように家事を減らすかというと、以下のように便利なサービス・家電を上手に取り入れていきましょう。
- 晩ご飯作り
⇒ レトルト、惣菜、ミールキット、外食を活用。機能豊富なレンジを購入して調理の時短化 - 買い物
⇒ 生協、ネットスーパーなどで買い物の手間と時間を減らす - 洗濯+洗濯物干し
⇒ 洗濯乾燥機に入れておしまい
のようなイメージです。シンプルに「お金をつかって自分の代わりに家事をお願いする」という発想になります。
「自分でできるしお金がもったいない」と思うかもしれませんが、自分の人生を良くするためにお金を稼いでいるのですから、人生がほぼ確実に快適になることにお金を使わないのはむしろ損です。
先に紹介している家計管理を実践して、生活を楽にするモノ・コトにお金を使い、夫婦共働きの課題である家事問題を改善していきましょう。
【育児のアドバイス】共働き夫婦が円満になる秘訣
子供がいる共働き夫婦は子育ての時間が大きく増えるので、仕事の時間や自分の時間の確保がとても難しくなります。
ここでは、子供がいる場合の夫婦が子供と仕事を両立するためのヒントを紹介します。
頼れる両親の近くに住む
夫婦共働きで育児と仕事を両立したいなら、頼れる両親の近くに住むことで育児の不安や負担が激減するのでおすすめです。
仕事が忙しい時は、
- 子供の面倒を見てもらえる
- ご飯のおかずをもらえる
- 買い物へ一緒に行ける(色々買ってもらえることも)
など、本当に助けられます。
特に第一子の場合は子育ての勝手がわからないため悩むことも多くなりますが、「子育ての先輩である親のサポートがいつでも受けられる」という安心感は共働きで余裕がない夫婦にとって大きな心の支えになります。
加えて、両親に可愛い孫といつでも会わせてあげられるので親孝行ができるという側面もあります。
私もパートナーの実家から徒歩2分のところに住んでいますが、いつも孫を可愛がってくれており、面倒も見てくれて夫婦や自分の時間を作ってもらえるなど大変助かっています。
一方で、たとえば姑が厄介など「頼れない両親」の近くに住むと逆に自分たち夫婦を追い詰めてしまいますのでその場合は避けましょう。
職場からかなり遠くなる場合は両親の家の近くに住むのは難しいかもしれませんが、リモートワークなど場所に縛られずに仕事ができる環境であれば積極的に検討してみてください。
ちなみに、両親と同居、敷地内同居など両親との距離が近すぎるとプライバシーがなくなるのでその点は注意しておきましょう。
早寝早起き
子供がいる場合、朝の時間は戦争です。特に保育園に子供を入れている場合、保育園の準備、子供の朝食、着替え、登園などやることが増えます。
さらにイヤイヤ期をはじめ、大人の思うように子供が動いてくれないことが多くなるため、朝の時間に親子揃ってイライラする場面もあり、会社で仕事を始める前にどっと疲れがたまってしまいます。
ですので、親子そろって早起きをして生活リズムに余裕を生むことが共働き夫婦の育児に重要なポイントになります。
朝30分早起きするだけで生活にも心にも体力にも余裕を作れますので、早寝早起きをする習慣をつけて健康的な生活を送りましょう。
夫婦共働きをしていてイライラしたときのおすすめ対処法
最後に、夫婦共働きをしていてイライラしてしまったときのおすすめの対処法を紹介しましょう。
十分な睡眠を取る
仕事が大変な時期に入るとパートナーへ仕事の愚痴を言ったり、パートナーへのチクチクとした嫌味が多くなることもあります。
- 残業続きで睡眠時間が短くなっている
- ストレスで眠りが浅くなっている
- ストレス発散のために夜更かしをしている
など、仕事が影響して睡眠時間が削られているという状況に心当たりがありませんか?
そんな時は、シンプルですが、たくさん寝てみましょう。
満足感のある睡眠が取れると、実際に体調が整えられて、気分もスッキリしてイライラも解消され、心に余裕が生まれます。
イライラや悩みなどの本音は細かく相談する
もし夫婦共働きで旦那や妻に対してイライラが募ってきたら、不満を溜め込むのではなく正直に今の本音を伝えるようにしましょう。
「夫・妻の仕事が大変そうだから」といって我慢すると、あなたが辛くなり、追い込まれてしまいます。
- 「飲み会で帰りが遅くなるときは17時までに連絡を入れてほしい」
- 「休日はなるべく仕事を避けて家族の時間にしてほしい」
- 「分担した家事は忙しくても何とかやってほしい」
など、不満が爆発する前に本音や希望を伝え、夫婦で相談の場を設けて、どうやって今の問題を解決したらいいのか話し合うことが大切です。
相手の話を聴く
夫婦共働きで生活が忙しくなると、自分に余裕がなくなり、「今疲れてるから」といって相手の話を真面目に聞くことができなくなります。
相手の話を聴かないとパートナーのイライラは増え、夫婦の課題も先送りにされ、最後には不満や問題が大爆発して「そんなに思い詰めているとは思わなかった」と後悔する羽目に。
そうならないように、相手の話を聴いて一緒に問題解決を目指す「対話」が夫婦円満にとても大切になりますので、ぜひパートナーの言葉に耳を傾けるようにしましょう。
もし仕事で疲れていて相手の話を聴けないなら先に紹介しているように、まずよく寝ましょう。
夫婦の時間を増やす
夫婦共働きで生活時間が噛み合わないと、会話やスキンシップができず普段の感情も共有できなくなるので、いつの間にか夫婦ですれ違い、心の距離も離れてしまいます。
「空いたら夫婦の時間を取る」という受け身の姿勢ではなく「夫婦の時間のために仕事を調整する」という能動的な姿勢で夫婦の時間を確保するようにしましょう。
満足度の高い夫婦の時間が過ごして夫婦の絆を再確認する習慣を作ると、夫婦共働きでも心の支えができて仕事にも励めるようになります。
関連記事
【夫婦の時間】上手な作り方と2人の愛が深まるおすすめの過ごし方
一人の時間を増やす
夫婦の時間とあわせて自分一人の自由時間もうまく調整して作りましょう。
というのも、夫婦とはいえ「人と触れ合っているだけでストレスを感じる」というタイプの人も少なからずいるためです。
一人で大好きな趣味をしたり誰にも干渉されず自由に過ごすことが心のリフレッシュになりますので、夫婦の時間とのバランスをとりつつ自分とパートナーの一人の時間も尊重しましょう。
助けを借りる(親、地域、サービス、家電)
夫婦共働きが一般的になった今、仕事と家庭の両立に悩んでいる人は多くいます。
もし辛かったら何か・誰かに頼って良いんです。
便利な生活家電や家事代行といったサービスに頼るのも良いでしょう。
「手抜き」という言葉に敏感になる必要はありません。便利になった現代の仕組みを上手に活用しているだけなのですから。
人にも助けを求めて良いんです。
両親は心強い味方になってくれます。また、地域の相談窓口などにも気軽に悩みを打ち明けてサポートしてもらうのも心の支えになりますそのためのサービスです。
人と人は助け合いながら生きているのですからお互い様。
誰かに助けを求めたら、次はあなたが誰かを助けてあげれば良いのです。そうやって人と人の優しさは巡っていきます。
あなたとあなた夫婦が幸せになることが何より大切です。
夫婦共働きで辛いときはぜひ自分だけでため込まずに、頼ってみましょう。
まとめ
共働き夫婦が円満に生活するためのノウハウをご紹介してきましたが、いかがでしたか。
夫婦共働きは「お金」の面では心強いですが、「時間」の面ではかなり余裕がなくなってきます。
時間の余裕は心の余裕。心の余裕は夫婦と家族の幸せにつながります。
今回紹介した内容をヒントに、夫婦円満に共働きできる環境づくりをぜひ取り入れてみてください。