先日、夫婦でちょっとした喧嘩をしたときのお話。
喧嘩の内容は以下のようなもの。
妻が娘(新生児)のオムツを買おうとして、「どこで買うのが一番安いかなー」と時間をかけていろいろなWEBサイトを調べてあれやこれや悩んでいました。
それに対して僕は、「なんでそんなことに時間かけてるの。価格もそんなに変わらないんだからどこでもいいよ」と妻の調べてくれたことに対して一蹴してしまったんです。
妻は僕の考え方に、僕は妻の考え方に対してイライラしてしまった結果、喧嘩というか話し合いに発展しました。
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夫婦喧嘩の原因は夫婦で根本的な価値観が違うこと
今回のケースは、僕が妻の努力を無下にしてしまったことにも原因はありますが、元をたどるとお互いの価値観や考え方が根本的に違うことから生まれました。
根本的に違うのは「お金」と「時間」に対しての価値観です。
妻と僕の価値観の違い
お金と時間を天秤にかけた時、基本的に、妻はお金が重要、僕は時間が重要と考えているんです。
妻は現実視点であり「お金」ベースで物事を考える性格。
今の世の中、お金がないと何かをするのに苦労する。娘を健康的に養っていくにも、好きなことをさせてあげるにも、お金が必要になってくる。
今あるお金のリソースをいかに無駄なく活用できるかが大事だという考え方です。
一方、僕は未来視点であり「時間」ベースで物事を考える性格。
生きる上で何より大切なものは時間。ただでさえやることが多い毎日なんだから、自分の時間を生むためにお金を使い、それにより生まれた時間を余暇や仕事に当ててさらに時間とお金を生み出す。
こうしたサイクルが豊かな人生を送るために大切だという考え方です。
価値観の違いが生んだ夫婦喧嘩
今回の喧嘩の場合だと、妻は僕に対して
「多少価格が高くても、どこでオムツを買ってもいいじゃんとは何よ。オムツをはじめ育児に必要な消耗品は今後長く使うことになるのよ。ずっと使うものなら少しでもお金の無駄を減らして、浮いたお金をまた娘のために使えるじゃない。チリも積もれば山となるよ。」
という意見。非常に大切な考え方です。
一方、僕は妻に対して、
「最大でもたった百円くらいの違いのために貴重な時間を使ってる方が勿体無いよ。これから育児でもやることがどんどん増えて手が回らなくなるんだから、いかにして自分の負担ややることを減らすかを考えた方がいい。浮いた時間で娘と過ごしたりお金を稼ぐこともできるし、そこで稼いだお金でさらに手間も減らせる。」
という意見。こちらも大切な考え方だと思ってます。
僕と妻の意見はどちらも大切な考え方で、どちらが正しい、どちらが間違っているというものではありません。
では僕たちはどのようにして今回の話を落ち着けたのでしょうか。
まず何より根気強く話し合う。大切なのは「聴く」こと
今回の喧嘩の解決策は、シンプルですが、とにかく話し合いました。
価値観の違う夫婦喧嘩の解決のポイントは「対話」と「傾聴」
まず、お互いの感じたことや相手に思っていることを伝え合います。
このとき、ものすごく大事なことですが、絶対に相手を否定したり反論して意見を潰したりしないこと、話すことよりも相手の言葉を「聴く」ことが大切です。
そうしてお互いの意見を聞いて、どういう考えをもっているのか相手を理解しようとしたんですね。
自分の意見や考えをお互いに主張でき、相手の心の内がわかり、また、時間が経ったことで気持ちも少しずつ収まっていきました。
さらに、あらためて自分たち夫婦の特徴、強みと弱みを再確認した
さらに、僕たちは現状感じていることや価値観の違いを共有した上で解決の糸口を探すために、お互いの強み弱みについて話しました。
妻はお金に関してしっかりしているが、時間の価値を少々ないがしろにしやすい。
僕は時間を大切にして優先するあまり、お金については(浪費はしないが)かなり大雑把。
こうした夫婦お互いの得手不得手を理解して、解決策を考えていったのです。
夫婦喧嘩をしたときは相手の強みに目を向ける
価値観の違う夫婦はパートナーの強みを生かす工夫をしよう
解決策としての結論は、お互いの苦手な部分は相手に任せよう、ということにまとまりました。
お金の効率化については妻が、生活の効率化については僕が主に担当するという形です。
お互いが裁量を持ち、その判断を尊重していこうとなりました。まるでベンチャー企業みたいですね。
価値観を否定しても始まらない。違いを受け入れることが大切
実際、夫婦の価値観が違うからといって、「君は間違ってる」「君が悪い」とか相手を否定していがみ合い続けても何も進展しません。
生きてきた環境がぜんぜん違う赤の他人だった2人が一緒に暮らしているんですから、考え方が合わないのは当然なんです。
文化・価値観を変えるのではなく、相手の価値観を受け入れてどうやってうまくやっていくかを考えた方がより建設的ですね。
強みも弱みも夫婦それぞれの多様性を受け入れよう
こうしたお互いの価値観の違い、いわゆる「ダイバーシティ(多様性)」を受け入れる。
その上で、
- 相手ができていない、足りていないと思う部分は「なんでできないの?」と思わず自分が補う。
- 自分に足りていないものは相手に補ってもらう
という考え方にすると良いですね。
価値観を押し付けて相手を支配しようとせず、相手の価値観を受け入れることが夫婦喧嘩を収める糸口になります。
良い夫婦関係はお互いの弱みを補い合って強みを生かせる状態
自分の強みを生かしあえる夫婦関係は、強い
良い夫婦関係は、自分にないものや弱いところを相手が補ってくれて、お互いの強みを生かせるような状態が理想となります。
たとえるなら、カーラリーの「ドライバー」と「ナビゲーター」のようなイメージ。
- ドライバー:運転テクニックに長けているが、最適な道を進む能力に欠けている。
- ナビゲーター:は運転テクニックに欠けているが、最適な道を進む判断力に長けている。
役割分担というか、2人がお互いの弱い部分を補い合って、強い部分を生かせるようにしていく。
これが夫婦生活にも当てはまるんだなとこの一件で感じました。
もともと一緒に同じ方向を向いて生きていくことを決めた夫婦なんですしね。
ですから、「お互いのできていない部分」に目を向けるのではなく、「できている部分」に目を向ける。
そして自分たちをより広い視点から俯瞰して見ると、お互いが納得できてその後の生活をより豊かにできる方法を見つけることができるようになります。
夫婦の価値観について、ぜひ話し合ってみて
正直、今回は、妻が頑張ってオムツを探してくれた努力を踏みにじってしまった僕に非があります。
妻が僕のことを理解しようと努めてくれて、大変ありがたいです。
僕の考えを否定せず、その考え方を受け入れてくれた上で、建設的に意見交換とか改善策を考えてくれるんです。もうね、今の我が家が成り立っているのは妻のおかげですよ。
この記事があなたの現状を変えるヒントとして少しでも役立てば嬉しいです。