結婚して夫婦で生活しているとすれ違いが起こり、いつの間にか夫婦関係が冷めてしまうこともあります。
一度壊れた夫婦関係を元に戻すのは本当に大変です。
でも、過去は愛し合って結婚した夫婦。なんとか夫婦の再構築をしたいと思い、関係改善に取り組みたいもの。
そこでこの記事では、マイナス状態から夫婦の再構築をするにはどのようなことに気をつければいいのか、どのような行動をすればいいのかわかりやすく解説します。
具体的には
- 夫婦関係の再構築が必要となる原因
- 夫婦関係を再構築するために必要な覚悟・心がまえ
- 夫婦関係を再構築するためにやるべき準備
- 【アドバイス】相手から夫婦関係再構築を申し入れられている場合
- 【アドバイス】こちらから夫婦関係の再構築を申し入れる場合
- 夫婦関係の再構築を成功させる5つのポイント
について紹介していきます。(※タップで目的の項目にジャンプします)
今の夫婦関係をよくして昔のように仲の良い夫婦に戻るためのヒントとしてぜひお役立てください。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
夫婦関係の再構築が必要となる原因
まず、夫婦の再構築が必要ということは、何かが原因で夫婦関係が悪くなっています。
原因を特定できないことには改善はできませんので振り返ってみましょう。
よくあるのは以下のような原因です。
不倫・浮気
旦那・妻とは別の人と関係を持ってしまったことにより夫婦関係が悪化した場合です。
自分に浮気性があるケースは自分の性質をなおす必要があります。
- パートナーが自分にむいてくれない寂しさを紛らわしたかった
- 単身赴任など物理的な距離が空いてしまって寂しかった
など、深掘りすると根本には別の原因が見えてくることもあります。
金銭トラブル
パートナーあるいは自分の借金、ギャンブル、極度の浪費などお金の問題が原因で夫婦関係が悪化する場合です。
生活に支障が出る場合も多く、夫婦関係が深く傷つきやすい原因です。
性格や価値観の不一致
夫婦の価値観がズレていると、ただそれだけで夫婦関係が悪化してしまいます。
離婚の原因としてもトップになるなど、夫婦の常識のズレが大きな溝を作り夫婦再構築が必要なまでに陥ります。
義両親・親戚関係のトラブル
人間関係のトラブルも夫婦関係を悪化させる要因に。
特に、嫁姑問題をはじめとした義両親とのいざこざなど夫婦のストレスとなり、崩壊につながります。
セックスレス
セックスレスも夫婦関係を悪化させる原因になります。
特に性欲の不一致はお互いにストレスになり、性欲の高い方は不倫に走るなど外部に性欲の発散を求めることも多くあります。
不倫につながれば夫婦が再構築できない状態まで関係が悪化することも。
愛情の消失
夫婦で生活をしているとパートナーへの興味が薄れ、愛情が消えてしまうこともあります。
片思い状態になってしまうので、夫婦関係を再構築するのはとても大変です。
モラハラ、DV
精神的・肉体的に暴力を振るわれることで夫婦関係は悪化していきます。
モラハラやDVを受けた方は危機感を覚え、関係を断とうとするため夫婦関係の再構築は難しくなります。
また、モラハラやDVを行っている側の再犯の可能性も大きいため、やはり夫婦関係の改善が非常に難しい原因です。
パートナーの犯罪
夫婦のいずれかが犯罪をおかしてしまった場合、家族、親戚、世間的にも辛い立場に置かれます。
犯罪を犯してしまった人だけど、どうしても愛情が残っており夫婦関係を再構築するということも不可能ではありませんが、茨の道を覚悟する必要があります。
夫婦関係を再構築するために必要な覚悟・心がまえ
夫婦関係を再構築したいといっても、基本的にマイナス状態からのスタートとなるためそう簡単にはいきません。
ここでは夫婦関係を再構築する場合の心がまえを紹介しておきましょう。
長期的に苦しい道のりになる
あなたは嫌いな人を好きになれますか?
嫌いな人を好きになるほどの心境の変化は、長い時間をかけてやっとできあがるものです。
数年間の長い修復期間を経てやっとマイナスがゼロに近づく、それくらいの長期間相手を思い続けて夫婦関係を再構築する必要があります。
元に戻らない可能性も大きい
こちらが好意を持っていたとしても、相手がこちらのことを毛嫌いして心境に変化がなければ夫婦の再構築は叶いません。
むしろ、夫婦関係が悪い状態から良い状態に変わることの方がレアケースですので、夫婦関係が再構築できる可能性はゼロではない、しかし大きくはないと思っておきましょう。
信じ抜くが、見切りをつける覚悟も必要
相手から夫婦関係の再構築を持ちかけられた場合、こちらに愛情が残っていれば多少の希望を持つかもしれません。
しかし、人はそう簡単に変わる生き物ではありません。
- 相手が変化するまでの期間を決める
- 同じ過ち・迷惑をもう一回でもやったら見切りをつける
とった覚悟も持っておかないと、貴重な人生の時間をずるずると使うことになります。
自分を変える必要がある
夫婦関係を改善するために、自分もお互いの望む形に変化することが求められます。
基本的には嫌われた方が変化するべきと思われますが、嫌いになった相手を受け入れる心を持つ必要もあるのです。
嫌いになった人間と一緒に過ごすというのはかなりの苦痛ですので、自分の心と対話して本当に夫婦関係を再構築したいのか問いかけ続けましょう。
周囲からの意見・批判を受け止める
「あんな人やめて新しい出会いを探した方がいい」など、周囲から様々なアドバイスを受けることもあります。
あるいは、自分がパートナーにまだ愛情を持っているのに「借金を隠していたなんて裏切りだ。絶対に復縁は反対だ」など、両親や周囲の人から言われることも多くなります。
自分は本当に正しいのか迷ったり、周囲からの批判の声を受けながら生活するメンタルも必要になることを忘れないようにしましょう。
過去を見るのではなく未来に目を向ける。過去のことを指摘しない
夫婦関係を再構築したいのであれば、誠実な行動をするために過去の過ちを絶対忘れないことが求められます。
一方で、夫婦関係の再構築を申し込まれた方は、過去の過ちは辛いものですが、未来に目を向けて過去の失敗をネチネチと指摘しないことも大切です。
嫌いになっている相手であることはわかります。
しかし、少なからず愛情が残っていることで夫婦関係の再構築を進めているのですから、夫婦ともに今そして未来に目を向けて生活することを意識しましょう。
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夫婦関係を再構築するためにやるべき準備
それではここからは夫婦関係を再構築するために必要なこと、やるべきことを紹介していきましょう。
まずは、夫婦関係を再構築するための準備を進めます。
夫婦関係が悪化した原因を夫婦で特定する
まず、夫婦関係が悪くなった根本原因を特定しましょう。
不倫をしていた、借金をしていたなどわかりやすい原因であればいいのですが、自分が気づかないうちに嫌われていて夫婦仲が悪くなっていることもあります。
夫婦関係を改善するためにまずは自分で振り返り、あわせて「夫婦関係をよくしていきたい」とパートナーに申し出て必ず原因について夫婦で話し合いましょう。
夫婦お互いの話を聴き、対話する
夫婦関係を再構築するには、相手の心を知ることが欠かせません。
お互いの考えを伝え合い、どうすれば気持ちをマイナスの状態からゼロに持っていけるか深く話し合いましょう。
パートナーを許す
もし、パートナーへの愛情が残っており夫婦関係を再構築したいと思っているなら、一度パートナーを許してみましょう。
過去の傷が消えることはありませんが、相手を許すことで夫婦として新しい一歩を踏み出せるようになります。
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【アドバイス】相手から夫婦関係再構築を申し入れられている場合(こちらが旦那・妻を嫌っている場合)
ここでは夫婦関係を再構築するための具体的な行動についてアドバイスしていきます。
はじめにこちらがパートナーを嫌っており相手側から夫婦関係修復を申し入れられている場合です。
まず少しの期間距離をおいてみる
嫌いになった相手と一緒に生活するのは非常に大きな苦痛を伴います。
まずは別々に生活するなど、無理せず物理的に距離をおいて心を落ちつけてみましょう。
相手との距離が離れることで、気持ちが落ち着き心の余裕ができることで、改めてパートナーと向き合えるようになっていきます。
仕事として割り切ってコミュニケーションしてみる
仕事では嫌いな相手ともやり取りしなくてはならない場面も出てきます。
夫婦関係の再構築を進める上でも、「これは仕事だ」と割り切ったコミュニケーションも試してみましょう。
ドライなビジネスライクのコミュニケーションであれば、感情をあまり使わずに済むため、ある程度コミュニケーションもしやすくなるでしょう。
完璧を求めない
相手に完璧を求めすぎると、夫婦関係を再構築したいのに小さなことにイライラしてしまい、関係修復は進みません。
また、常にイライラしてしまうため、自分の精神衛生にもよくありません。
もちろん、相手がきちんと罪を償って誠実に生活するよう求める必要がありますが、追求しすぎると自分が疲れてしまいますので、気をつけましょう。
【アドバイス】こちらから夫婦関係の再構築を申し入れる場合(旦那・妻から嫌われている場合)
自分の責任でパートナーから嫌われており、なんとか夫婦関係を再構築したいとこちらから申し入れている場合のアドバイスです。
自己分析して、夫婦関係が悪くなった原因には今後手をつけない
夫婦関係が悪くなった原因を特定させ、二度と手をつけないようにしてください。それくらいの覚悟は必要です。
また、必ずパートナーにも夫婦仲が悪くなった原因を確認し、教えてもらうようにしましょう。
「自分が思っている原因」と「パートナーが思っている改善して欲しい点」がズレていては夫婦関係を再構築できないからです。
原因を特定し、つぶす。シンプルながら重要な点ですので、必ず実施してください。
依存していないか振り返る
一度、自分が何らかに依存している可能性を疑った方がいい場合もあります。
何らかのストレスから、たとえば
- 酒に溺れたり(アルコール依存)
- ソーシャルゲームで課金しすぎたり(ゲーム依存)
- 不倫してしまったり(性依存)
など、気づかないうちに何らかの依存や逃避行動をとってしまい、夫婦関係が壊れる原因になっている可能性もあるためです。
認めたくない事実があっても、それを乗り越えなくては夫婦関係の再構築はできませんので、心当たりがあるなら専門機関によるカウンセリングなど受けてみるとよいでしょう。
家族・夫婦の時間を多く取る
夫婦関係が悪化する原因に、家族とのコミュニケーションが薄くなっていることも挙げられます。
自分を優先したあまり
- 家族との時間を犠牲にしていた
- 家事や育児に取り組んでこなかった
- 夫婦で話す時間をとってこなかった
という反省があるなら、当たり前のことですが、自分の時間よりも家族との時間を優先して過ごすようにしましょう。
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夫婦関係の再構築を成功させる5つのポイント
最後に、夫婦関係を再構築する上でやるべき5つのことを紹介しましょう。
以下について心構えて実践していることで、夫婦再構築に向けて取り組む際のヒントになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
過去を掘り返さない
夫婦を再構築すると決めたからには、夫婦関係を修復させることが「夫婦の共同作業」になります。
もちろん、夫婦関係が悪くなった言動をしていた人物が最も悪いですが、過去を掘り起こしていびっても何も生まれません。
ぜひ過去ではなく、変わっていくという希望を持って未来に目を向けて生活していきましょう。
期待を押し付けない
「夫婦はこうあるべき」という発想はパートナーに期待を押し付けてしまい、ストレス状態を作ります。
パートナーの変化を期待することはもちろん大切なのですが、変化を押し付けると柔軟性がなくなり新たな不満が生まれる原因になってしまいます。
自分たち夫婦の理想の形を共有して、柔軟に変化できるように交流しましょう。
自分を磨く
パートナーから好かれたいと思うなら、自分を磨きましょう。
見た目の清潔感はもちろん、肉体を鍛えたり、教養を増やしたり、子育てに詳しくなったり、家事をとにかくやったり、自分や自分たちの家族が円満に過ごせるように常に成長するように動きましょう。
カウンセリングを受ける
夫婦再構築を進める上では、誰か仲裁者が入った方が円滑に進む場合もあります。
カウンセリングの専門家が客観的な視点から見て、自分たち夫婦では見えなかった気づきを教えてくれたり、今の悩みへのアドバイスをしてくれたりと頼れる存在となります。
定期的に夫婦一緒あるいは夫婦それぞれがカウンセリングを受けてみるのも検討してみましょう。
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本音で話す
夫婦のコミュニケーションが少なかった、あるいは言いたいことを言えず我慢していたということも夫婦関係が悪化した原因になります。
夫婦同士での隠し事はやめましょう。小さな不満も、心境の変化も、後ろめたいこともすべて伝えるのです。
それが誠実さというものです。
本音で話し合って、夫婦喧嘩して、一つずつ答えを見つけていくことで、夫婦のカタチができあがっていきます。
まとめ
夫婦関係を再構築するための心構えから、どのような点を意識して過ごせばいいのかまで、ご紹介してきました。
嫌いになった人に好きになってもらうには本当に長い時間をかけて償っていく必要があります。
さらに、どんなに償ってももう見限られてしまい夫婦関係を再構築できない結果になることもあります。
そうしたかすかな希望を持ちながら数年以上に及ぶ人生を捧げる覚悟を持たなくてはなりません。
パートナーとまた一緒に夫婦として仲良くなりたいと願うなら、それ相応の覚悟を持って人生を捧げましょう。
この記事が一つでもあなたの役に立てば幸いです。