私たち家族は妻の実家から徒歩2分のところに住んでいるのですが、友人にこのことを話すと「え、すごいね。嫌じゃないの?」という意見をもらうことがあります。
聞いた話なのですが、結婚して自分のパートナーの実家とかかわることが嫌で億劫に感じる夫婦・家族も多いらしいんですよね。
パートナーの実家の近くに住むケースは少ないので話としてはあまり聞かないですが、「旦那の実家への帰省」はなかなか避けられないイベントで気が重いと感じている妻の方々が多いとのこと。
そこで今回は、
- 旦那の実家へ帰省するのがなぜ嫌なのか11の理由
- 実家への帰省で旦那のあるべき姿ととるべき行動
- どうすれば嫌な気持ちを少しでも軽くできるか
について紹介していきます。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
旦那の実家へ帰省することが嫌な妻は多い
旦那の実家へ帰省することは、妻にとって気が重いケースの方が多いようです。
旦那の実家への帰省は楽しみか?気が重いか?アンケート調査結果
画像:妻の約半数が、夫の実家への帰省は「気が重い」|ヨムーノ
上のグラフはオウチーノ総研が行った「『義実家』に関するアンケート調査」の結果です。
「配偶者の実家への帰省は楽しみですか?」の質問に対して、「気が重い」と感じている妻は47.1%にものぼり、およそ半数の奥さんが実家への帰省に消極的なようです。
また、別の調査でも似た結果になっています。マイナビウーマンによる旦那の実家へ帰省することに関する調査でも「旦那の実家へ行きたくない」と回答している妻は63.9%となっており、旦那の実家への帰省は心的負担が大きいことがわかります。
画像:旦那の実家へ行きたくない! 嫁の本音と実態|マイナビウーマン
年数回は実家へ帰省するタイミングがあるので、そのタイミングが来るたびに気分が下がる妻も多いようですね。
参照:
妻の約半数が、夫の実家への帰省は「気が重い」|ヨムーノ
旦那の実家へ行きたくない! 嫁の本音と実態|マイナビウーマン
旦那の実家への帰省が嫌な11の理由
旦那の実家へ帰省する際、妻は実際にどのような悩みやストレスを感じているのでしょうか。以下に紹介していきましょう。
1. 家事の手伝いと気遣いが大変
旦那の実家へ帰省するとなると、下手な姿は見せられません。姑はするどくこちらを観察しているからです。特に料理をはじめとした家事ができているかはよく見られています。
食事の調理を手伝ったり、料理を配膳したり、洗い物をしたり、育児で子供の相手をしたり。家でも休めないのに、実家ではさらにストレス下の中体を動かさくてはならないので大変です。
2. お金と時間と体力と精神力が奪われる
帰省先が遠い場合、交通費やお土産代でお金もかかるし、ストレス下の中で数日間過ごすため休めず、時間も体力も精神力も大きく消耗します。
3. 会話のネタがない
正直、話すネタがありません。1時間程度なら何とかなりますが基本的に話のネタがなくなります。
連泊するとなると話のネタは無いのに会話の時間は増えて、話を広げようと気をつかって苦痛に。かといって沈黙も気まずい感じになるので結局苦痛です。
4. お土産選びが面倒
旦那の実家へ帰省するからには下手な手土産は持っていけません。
それなりに良いものを百貨店などで準備する必要があるし、毎回同じものだと芸がないと思われるし、季節にあったものを選んだ方がよさそうだし・・・と、面倒な考えごとが増えるのがストレスとなります。
5. 旦那の実家独自の習慣やルールが理解できないし面倒
え、何そのルール・・・。え、何その習慣・・・。
旦那の実家独自の「面倒くさい」習慣やルールがある場合それに合わせるのがストレスになります。一般常識レベルならいいのですが、ちょっと「普通じゃない」習慣やルールだったら耐えられません。
6. 旦那がさらにポンコツになる
実家で頼れるのは旦那だけ、のはずが旦那が今よりさらにポンコツに。
夫婦としてフォローしてくれる立場の旦那が、実家に帰るとだらだらと両親に甘えて言いなりになったり、逆に偉そうに指図してくるケースも。妻の味方はもはやおらず、戦地に放り込まれた猫状態で一人我慢するはめになってしまいます。
7. 孫梅(孫産め)や他の嫁との比較などの妻へのいじめ
旦那の両親から「孫はいつ産まれるの?(孫梅)」「●●の所のお嫁さんは気が利くのに・・・」など、陰湿ないじめを受けることもあります。
自分が一番気にしていることをあえて口にしてネチネチといじめられるのは大きなストレスになります。こちらだって頑張ってるんです。大きなお世話です。
8. 孫の比較や差別によるいじめ
孫がいる場合でもいじめを受けることがあります。親戚の孫がいる場合、旦那の実家の両親はそれぞれの孫を比較してあれこれ言ってきます。
親戚の孫にはいろいろ買ってあげてるけど、こちらの孫には何もなしといったあからさまな差別も。自分が嫌われるのも辛いのに孫まで差別されたら苦しくて、辛くて、悔しくて耐えられません。
9. マナーや作法、子供のしつけを見られる
自分の作法や孫のしつけを厳しくみられることもあります。
最低限のマナーができていなければこちらの落ち度ですが、「マナーがなっていない」「しつけがなっていない」と言ってくどくど注意されるのは苦痛になります。
10.子育てや家事の知識が古いし聞き入れてくれない
旦那の実家で両親から子育てや家事についてアドバイスをもらうこともありますが、その知識が古いことも。今と昔は違うのだから、ちゃんと新しい情報も集めて勉強しておいてほしいですね。
アドバイスが間違っていて今は変わったんですと伝えたとしても、「聞き入れられなかった」と気を悪くされても困ります。
11. 持ちきれないお土産
ありがたいことではありますが、「これも持っていきな」「あれもあげよう」といって次から次へ使うかわからないものをもらったり、大量の食べ物をお土産としてもらっても、消費しきれない場合もあります。
実家の帰省で疲れている中、さらに荷物が多くなって体力を奪われるダメ押しの心遣いです。
旦那の実家帰省時に夫がするべき妻へのフォロー
大きなストレスとなる旦那の実家への帰省の際、夫は妻に対してどのようなフォローや気遣いをすればいいでしょうか。
ここでは旦那の実家へ帰省した際の夫のするべき妻へのフォローについて紹介します。
旦那は積極的に会話のネタを提供する
旦那はまず「会話のネタ」を提供するようにしましょう。
義両親とつきあいの短い妻としては、あまり知らない人と数日を過ごすような状態です。話のネタも底をついてくるため、話題のしぼり出しが大きな負担になります。
夫婦生活であった面白い出来事や子供のかわいいエピソードなど、ポジティブな話題を積極的にシェアして話を広げる工夫をすることが大切です。動画や写真を見せながら話すのも効果的です。
ただし、夫婦の不満や妊活などデリケートな話題はNGですので気をつけましょう。
旦那も台所へ入り料理や家事の手伝いをする
キッチンで嫁と姑が立って料理をするタイミングがありますが、そこでバチバチと小競り合いが起きることもあります。
飲み物を取りに行ったり、できた料理を運んだり、調味料をならべたり、旦那も台所に入りできる範囲で積極的に手伝うようにしましょう。
唯一の頼りである旦那が近くに来てくれるだけで、妻は気持ちが楽になることもあります。
旦那の両親から妻への嫌味はその場でフォローする
場合によっては旦那の両親から妻へネチネチと嫌味を言われることもあります。
そんなときは、「妻はとても頑張っている」「僕にも至らない点があった」などその場で妻をフォローしましょう。
自分は大切にされている、支えられてると思えるだけでも妻の心は楽になります。
旦那はだらだらしたくても帰りの時間は早めを意識する
旦那の実家へ帰省した時、妻は思いのほか疲れています。「素敵なお嫁さんでよかった」と旦那の両親に思ってもらえるように実家で頑張ってくれているからです。
旦那としては居心地の良い実家ですが、だらだらと長居するのではなく、夜遅くにならないようなるべく帰りの時間にも気を配るようにしましょう。
妻から「そろそろ帰りたい」と言い出すのも旦那の両親がどう思うかわからず気が引けますので、ここは夫として「早めに帰ろうか」と先導しましょう。
旦那も妻と一緒にお土産品を選ぶ
実家へのお土産は旦那の両親に喜んでもらえるものを選びたいですが、何度も帰省しているとお土産選びが大変になってきます。
ですので、旦那も一緒にお土産を選ぶようにしましょう。
「旦那も一緒に選んでくれた」ことで、妻が自分一人で責任を負うことなくお土産選びの気持ちが楽になります。
旦那の実家で妻が何にストレスを感じるのかヒアリングしておく
妻が旦那の実家へ行くと感じるストレスやその原因をあらかじめ聞いておきましょう。
妻のストレスがたまる原因を知っておくことで、先回りして妻への配慮ができるようになります。
帰省後、妻から愚痴が出たらまず「聴く」。そして「気づかなくてごめん」と言って次回から改善する
実家から帰ってきて妻から愚痴がでたら、反論したい点もあるかもしれませんが、旦那は何も言わずに話を聴いて受け入れましょう。
「話を聴いてもらう」、それだけで妻の気持ちも楽になります。そして疲れさせてしまったことにも反省して次から行動で改善するようにすることで、実家でも自分の家庭でもよりよい関係をつくることができます。
家に帰ってきたらお疲れ、大変だったね、頑張ったね、偉いよ、ありがとう、など妻へねぎらいの言葉をかける
旦那にとってはただ実家に帰るだけですが、妻にとっては戦地からの生還です。妻は満身創痍で心も体も疲れているときもあるでしょう。
そんなときは、「お疲れさま。大変だったね。今回もありがとう。」と優しく妻をねぎらいましょう。
その言葉があるだけで、妻は明日からも頑張ってやるか!と体力が少し回復しますし、心が救われます。
妻が旦那の実家へどうしても帰省したくない時の3つのアイデア
どうやっても旦那の実家へ帰省したくないときもありますが、二度と行かないとなると関係性が悪くなり、縁を切るような形にもなってしまいます。
ここではどうしても旦那の実家へ行きたくない時に使えるアイデアを3つ紹介します。
1. 実家の帰省後に豪華な慰安旅行をする(ご褒美を用意する)
辛い実家への帰省後に旅行を計画しておき「楽しい旅行が待っている」とモチベーションを高めて気持ちを保つ方法です。
辛い状況の中でも、次に希望が待っていると思えれば人間は頑張れるようになるので、ご褒美の力を自分の気持ちを高める材料としてうまく活用するのも一つの手になります。
ちなみに、ご褒美は旅行でなくても、欲しかったものや豪華なディナーなど、自分のモチベーションが高められるものであれば構いません。
ただし、実家への帰省自体はすることになるのであくまで気持ちを高めるアイデアとして検討してみましょう。
2. 旦那の実家への帰省をやめて合同旅行とする
旦那の実家がとても離れている場合、わざわざ遠い実家まで行くのではなく中間地点を選び1泊2日くらいの短期間で合同旅行をする方法です。
両親と一緒に行動しなくてはならないのは実家でも旅行でも同じですが、家事の手間や会話の時間を減らせて、実家独自の文化なども気にしなくていいので体力的・精神的に幾分か楽になります。
また、宿や観光地が好印象なら義両親にも満足してもらえます。
ただし、実家への帰省よりも準備や金銭的な負担が大きくなる可能性も高いので、毎年というよりは数年に一度などのペースになるのが現実的でしょう。
3. 最悪、旦那の実家へ帰省せずにドタキャンする
旦那の実家へ帰るのが億劫、というか旦那の両親に会いたくない場合、以下のような流れでドタキャンするという選択肢もあります。
- 予定を立てる時:「実家へ行きます」
- 帰省の2〜3日前:「少し体調が悪いです」
- 帰省の前日:「やはり体調が治らず今回は見送ります」
実家への帰省の予定を立てるときにはじめから「実家には帰省しません」というスタンスでいると角が立つので、予定を立てる時は「実家へ行く」という話にしておきます。
その上で、訪問2〜3日前から「体調が悪くなりました」、訪問前日に「申し訳ありませんが、体調が戻らないため今回は見送ります」という形で旦那の実家への帰省を中止します。
ただ、この方法は何度も使えるものではないので、本当にどうしようもなくなったときの選択肢として検討しましょう。
妻が旦那の実家へ帰省するのが嫌なときの対策 まとめ
いかがでしたか。
旦那の実家への帰省が億劫でどうしようもないときは「行くのをやめる」ことも有りです。
両親も大事ですが、一番大事なのは「自分の家族・子供」です。家族を守り健全に生活するためには自分自身の心と体の健康が非常に大切になります。
また、旦那さんともよく話し合い、本音を打ち明け、サポートしてもらえるように相談することも大切です。
結婚して一緒に生きていくと決めた夫婦・家族ですから、支え合って乗り越えていけるよう試行錯誤を繰り返して解決の糸口を見つけましょう。
この記事が少しでもあなたの現状を改善するヒントになれば幸いです。
ちなみに、我が家の妻ともどうやってお互いの両親とより良い関係を築けるかについてよく話し合っています。
僕の気づかない妻の不安や悩みを知る良いきっかけになるので、話し合いってやはり大事ですね。
その上で、妻は僕の実家と良い関係を築けるように積極的にコミュニケーションを取るなど努力してくれており、おかげで今のところは親戚同士仲良く過ごすことができています。
今親戚同士で良好な関係でいられるのも、献身的に育児や家事、そして親戚関係のバランスをうまく調整し保ってくれている妻のおかげですよ。
本当にありがとう。
というわけで、この記事のオチは僕の妻へののろけ話だったというわけです。
あなたの貴重な時間をいただいてしまいすみません。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ヒデヨシ