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仮面夫婦とは?きっかけや続ける理由、行く末(リスク)を解説

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仮面夫婦とは、夫婦関係が冷めている・破綻しているにもかかわらず対外的に仲良い円満な夫婦を演じている状態の夫婦のこと。

金銭の不安や子供への悪影響などを懸念して離婚ではなく仮面夫婦としての生活を選ぶ夫婦も少なからずいます。

なぜ結婚生活が破綻しているにもかかわらず、「離婚」ではなく「仮面夫婦」を選ぶ夫婦がいるのでしょうか。

実は、仕方なく仮面夫婦となっている場合や、むしろ夫婦がそれぞれメリットを感じるWin-Winの関係のため仮面夫婦を続けている夫婦もいるのです。

そこでこの記事では、仮面夫婦について

  • 仮面夫婦とは、特徴
  • 仮面夫婦になるきっかけ
  • 仮面夫婦を続ける理由
  • 仮面夫婦を続けた行く末(リスク・デメリット)
  • 仮面夫婦に陥ったときの悩み解消方法

について詳しく解説していきます。

仮面夫婦について理解を深め、いま仮面夫婦状態になっているなら現状を改善するヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

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仮面夫婦とは

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まず仮面夫婦とはどのようなものかを紹介しましょう。

仮面夫婦とは

仮面夫婦とは、夫婦関係が悪く破綻しているにもかかわらず表向きには仲良い夫婦を演じ続けている夫婦のことを指します。

離婚ではなく仮面夫婦となる理由としては、生活できるか金銭的に不安、子供への悪影響を懸念してなど様々なケースがあります。

自分の本心に嘘をつく形になり、愛情もわかないパートナーと共同生活をすることになるため結婚生活中のストレスは大きく、精神的に疲れてしまう人も少なくありません。

仮面夫婦で自分の自由を獲得している場合もある

仮面夫婦は辛い状態と思われがちですが、仮面夫婦であることで旦那・妻それぞれの自由を獲得している場合もあります。

たとえば、

  • 旦那は必要な生活費をわたす
  • 妻は家事をこなす(旦那の分も含めて)

というシンプルな役割分担をしてそれ以上の関わりはナシ、という「共同生活」の状態をつくることで、独身の場合よりも生活の負担が減り、両者にとってWin-Winの関係で自由を手にしているケースもあります。

特に子供がいない夫婦の場合は「結婚した状態」を手にしたまま旦那も妻も気楽に自分の自由な時間を過ごせるため、離婚して独身に戻らずに仮面夫婦としての生活を選ぶ場合もあるようです。

「仮面夫婦」と「家庭内別居」との違い

仮面夫婦と似た形に「家庭内別居」があります。

家庭内別居とは、夫婦関係が悪く、夫婦一緒に住んでいるものの家庭内でのコミュニケーションもほとんどない、もはや「別居」と同じ状態のことです。

仮面夫婦と家庭内別居の違いとしては「離婚の意思」「表向きの態度」が挙げられます。

「家庭内別居」は将来的に離婚する可能性がある離婚の前段階といえます。

一方で、「仮面夫婦」はあえて離婚しない状態のため比較的離婚の可能性は低いといえます。

また、家庭内別居は必ずしも表向きに夫婦仲良しに見せようとはしない点も仮面夫婦との違いと言えるでしょう。

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仮面夫婦の特徴

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仮面夫婦は具体的にどのような環境や状態で生活しているのでしょうか。

ここでは仮面夫婦の特徴を簡単に紹介しましょう。

家庭内での関係性は悪い

仮面夫婦は夫婦同士の関係性が悪い状態ですので、家庭内でもコミュニケーションはほとんどありません。

コミュニケーションがあっても、生活に最低限必要となるものであり業務的です。

家庭外での印象は良い

仮面夫婦は「対外的には良い夫婦を演じる」ため、周囲の友人などからは好印象に思われることもあります。

パートナーに興味がない

仮面夫婦の状態は、夫婦関係が破綻しておりパートナーへの興味はありません。

また、自分の時間を大切にする傾向があるため、基本的に夫婦一緒に行動もしません。

興味があるとすれば、「生活費」「子供」「相手のいない時間」といった夫婦関係以外の内容が主になります。

スキンシップが受け入れられない

仮面夫婦はパートナーに興味がない、さらには嫌悪感まで感じるため、基本的にスキンシップはありません。

パートナーに期待していない

仮面夫婦になるとパートナーが夫婦として良い方向に変化・改善することも期待しておらず、もはや他人と同じようにしか見なくなります。

何度も裏切られたことがあるなど、相手に変化する意思がないため、夫婦ではなく「自分」あるいは「子供」の生活を守るためにパートナーへの希望を捨てて心を閉ざします。

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仮面夫婦になる原因・きっかけ

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夫婦でパートナーに興味をなくしているにもかかわらず、なぜ離婚ではなく仮面夫婦の状態に陥ってしまうのでしょうか。

ここでは仮面夫婦になる原因やきっかけについて紹介します。

価値観の違い

夫婦お互いの価値観をよく知らないうちに結婚してしまい、後々後悔するパターンです。

結婚したものの、仕事、家事、育児、金銭、ローカル文化などの価値観が大きくズレていたことがわかり、すれ違いやイライラが積もったことがきっかけで仮面夫婦となることもあります。

結婚後の何らかの変化

出産によって価値観が180度変わったり、仕事のストレスから浪費してトラブルになったり、老いによって体型が大きく変わったり、自分あるいはパートナーが結婚生活を送っているうちに大きく変化することもあります。

パートナーの大きな変化を受け入れ切れず、ストレスによる我慢が限界となり夫婦関係が崩れていくのです。

本来は夫婦手を取り合い協力したり理解し合うことが必要ですが、仮面夫婦はパートナーに期待することを止め「自分の生活の道具」としか見ることができなくなり、夫婦の興味も失っていきます。

できちゃった婚・授かり婚

お互いのことを深く知る前に出産して流れのままに結婚した、いわゆる「できちゃった婚/授かり婚」も仮面夫婦のきっかけになります。

よく知らない相手と結婚することになるので、当然夫婦ですれ違いが起き、夫婦関係がうまくいきません。

離婚しようにも子供がいるために一歩踏み出せず、「子供が自立するまでは」と仕方なく仮面夫婦の生活を送ることに。

セックスレス、スキンシップレス

セックスやスキンシップがないことで、夫婦の心の距離が開いてしまうこともあります。

夫婦で触れ合う機会がないと、自分は必要とされていないと感じ、結果的に夫婦関係は悪化。仮面夫婦へとつながっていきます。

生活スタイルのずれ

仕事の休日が夫婦でずれていたり、単身赴任で別々に暮らすことになるなど、夫婦が一緒に過ごす機会が減ると、夫婦の心の距離は開いてしまいます。

また、一緒に住んでいたとしても、旦那はインドア派、妻はアウトドア派のように、やりたいことにズレがあると夫婦別々に動くことも増え、「自分で楽しめればいいや」と相手への興味を失いやすくなってしまいます。

その結果、夫婦よりも自分を優先させて夫婦関係は悪化していき、仮面夫婦へと陥ることに。

浮気、不倫、裏切り

浮気・不倫をされたことで「自分は必要とされていない」とショックを受け、その後、愛情を与えることができなくなることもあります。もちろん、浮気や不倫以外の裏切り行為も同様です。

愛情がなくなると相手のために何かをしようとする気力が失せてしまうため、夫婦の気持ちも離れてしまいます。

そうなると「何のためにこの人といるんだろうか」と結婚生活に疑問を持ちつつも思いつつも世間体は保ちたいために仮面夫婦となる選択をとることもあります。

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仮面夫婦を続けている理由

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基本的には自分にも周囲にも嘘をつく仮面夫婦は精神的に大きなストレスとなりますが、離婚したいけど仮面夫婦を選ばざるを得ないという場合もあります。

一例ですが、仮面夫婦を続ける理由を紹介しましょう。

生活・お金のため

生活費の多くをパートナーに負担してもらっており、離婚すると自分一人の収入が少なく十分な生活ができないことを心配して仮面夫婦を続ける場合があります。

自分が専業主婦で仕事のスキルがなかったり高齢になっている場合は、就職先を見つけるのも難しく経済的に不利となりこの形になりやすいと言えます。

子供のため

離婚することによる子供への精神的ストレスや育児・教育の大変さが不安で仮面夫婦となることもあります。

また、仮面夫婦を続けたほうが世帯収入も多いため養育・教育にかかる将来のお金を確保しやすいことも仮面夫婦を選ぶ理由になりがちです。

世間体・親のため

周囲の目が気になる、離婚すると今のコミュニティにいることができないなど世間体を気にしていたり、親を心配させてしまうなど「周囲の目を気にする」ために仮面夫婦を続けていることもあります。

あるいは、地域の文化的に離婚してバツがつくと白い目で見られるなど、地域の文化的に離婚が受け入れられないこともあります。

出世のため

離婚すると出世に響くという理由から仮面夫婦を続けている場合です。

日本では単純計算で3組に1組が離婚していると言われており、近年では離婚は一般的なものと考えられてきていますが、「離婚」が出世にマイナスとなる古い体質の企業も存在します。

本来は仕事の成果で評価すべきですが、バツがつくと出世に響くといった場合は離婚せず仮面夫婦を選んでしまうのです。

離婚にお金や手間がかかるため

離婚にはお金と手間がかかります。

特に、親権や養育費、財産分与、夫婦が破綻している証拠集め、度重なる調停などで揉めてスムーズに手続きを進められない場合もよくあり、本人は忙しく大変です。

そうした離婚にかかる手間と費用を考えたときに、面倒だと考え仮面夫婦の状態を続けるケースもあります。

夫婦のどちらかの愛情が残っており離婚に同意してくれないため

夫婦の片方は気持ちが冷めているが、もう片方には愛情が残っている場合、離婚の同意がもらえずに「離婚したくてもできない」状況もあります。

夫婦で同意が得られない場合は、夫婦関係が破綻している証明が必要など簡単には離婚できませんので仕方なく仮面夫婦の状態を続けることになってしまうのです。

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仮面夫婦を続ける行く末(リスク・デメリット)

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仮面夫婦を続けるとどのような行く末が待っているのでしょうか。

続いてここでは、仮面夫婦を続けた行く末として陥るリスクやデメリットを紹介します。

死ぬとき、素直になれなかった人生を後悔する

仮面夫婦として生きるということは自分に嘘をついて生きることになります。

周りの人に嘘をつき、自分にも正直に生きられない人生は辛いものです。

自分が年老いてから、あるいは死ぬ前に、「もっと素直になって自由に生きればよかった」と後悔する羽目になってしまうでしょう。

子供の精神衛生に悪影響を与える

仮面夫婦は対外的には仲良い夫婦を演じますが、家庭内では夫婦関係が悪いため、子供が大きなストレスを感じて精神的に不安になりやすくなります。

  • 仲が悪い両親の様子を見て「自分が悪いのかも」と自己嫌悪に陥る
  • パパとママの機嫌は良いかなと常に人の顔色を伺い自分を押し殺してしまう
  • 親の気を引くために自分を傷つけたり非行に走る
  • 家庭の居心地が悪く家に帰りたくなくなる
  • 夫婦の愛を感じられず、恋愛や結婚願望がなくなる

など、成長過程で大きな支障をきたす可能性もあります。

「子供のために離婚せず仮面夫婦になっている」ことが、実は子供を追い詰め苦しめているという可能性を十分自覚しておく必要があります。

泥沼化して長期的なストレスになる

仮面夫婦の状態は友人や周囲の人々、さらには両親にまで長期にわたり嘘をつくことになるため、自分にとっても大きなストレスになります。

人に嘘をつき続け、嘘のつじつまを合わせるためにまた嘘をついたりと、終わりの見えない負のスパイラルに陥り精神的に参ってしまうでしょう。

不倫の原因になる

仮面夫婦はパートナーに興味がなくなるため、外部の人に興味関心が向きやすくなります。

その結果、浮気や不倫に発展し、家庭崩壊にもつながってしまいます。

老後が辛い

仮面夫婦は愛情のない人、興味のない人と結婚生活をするため、老後に心から頼れる人が身近にいなくなってしまいます。熟年離婚の可能性もゼロではありません。

老後には働く力がなくなり、一人で生活する力もなくなり、友人もいずれ老衰で減っていき、愛せるパートナーもいない自分には孤独が待ち受けているという覚悟が必要です。

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仮面夫婦の悩みを解消するヒント

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仮面夫婦は、自分にも周囲の人にも嘘をつき、基本的には様々なデメリットもある大変な状態です。

最後に、もし仮面夫婦になって辛いときの悩みを解消するヒントを紹介しましょう。

副業など稼ぐ力を身につける

生活・お金のために仮面夫婦をせざるを得ない場合は、小さく始められる副業を行い自分で稼ぐことに慣れ、経済的に自立できるようにしておくのがおすすめです。

フリマアプリ、SNS、ブログ、ハンドメイド、動画編集など、パソコンやスマホ一つでできて初期費用も小さく済む副業は失敗のリスクを低くスタートできるので一歩を踏み出しやすいでしょう。

また、今ではインターネット経由で作業的な仕事から専門的な仕事まで募集・応募できるサービスも整っています。

生活費が心配で仮面夫婦になるケースは自分でお金を稼ぐ力がないことが大きな原因のため、稼ぐ力を身につけ金銭的に誰かに依存しない状態を作れるようにしてみましょう。

仮面夫婦は子供への悪影響が大きいため離婚を選択したほうが良い場合も

表向きでは夫婦円満に見せても家庭では夫婦仲が悪いのであれば、一番居心地が悪いのは子供です。相応のストレスも感じています。

本心からの笑顔があり伸び伸びと生きている親の姿を子供に見せることは子育てにおいて大変重要です。

いっそのこと離婚して、夫婦の気持ちも新しい人生に切り替え、改めて子供にもたっぷりの愛情を注いでいく状態でいたほうが健全で子供のためになる場合もあります。

実際、シングルマザー/シングルファザーとして子育てをし、立派に子供を自立させている家庭も多くあります。

親権を夫婦のどちらが持つか、養育費をどうするかという課題が出てきますが、仮面夫婦の状態が本当に子供のためになっているのか、今一度夫婦で話し合いの場を設けてみましょう。

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他人軸ではなく自分軸で幸せのを探す

他人の目を気にしている状態は「他人が自分をどう見ているか」という他人軸で生きている状態です。

他人軸で生きていると「他人からの評価 = 自分の価値(幸せ)」と思い込んでしまうため、過剰に人の目を気にするようになってしまいます。

仮面夫婦の場合は「仲良いステキな夫婦」という周りの評価がなくなると、自分の価値が下がってしまい、幸せを感じられなくなってしまうのです。

一方で、自分軸で生きていると「自分の評価 = 自分の価値(幸せ)」と考えるため、他人の評価に振り回されることはありません。

自分軸で生きている人は「周りの意見なんて関係ない」「私の幸せは私が決める」と考えているのです。

言い方を変えると、自分に素直だと言えるでしょう。

納得して仮面夫婦を続けているのであれば良いですが、今の状態が他人軸によって作られたものであるなら「他人のものさしで自分の幸せを決めていないか?」と自分に問いかけてみてください。

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仮面夫婦について まとめ

仮面夫婦について、特徴や原因、続けてしまう理由などを紹介してきましたがいかがでしたか。

一言に「仮面夫婦」といっても、様々な原因やカタチがあり、一概に悪いものとは言い切れません。

しかし、可能であれば、仲良しの状態をつくって円満な家庭を築けるように夫婦関係をよくしたいもの。

本ブログでは夫婦関係を良くするためのヒントを多く紹介していますので、ぜひ本記事とあわせて参考にしてみてください。

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ヒデヨシ夫婦関係構築アドバイザー、漫画家
の楽しい家族の4コマ漫画を描いています。そのほか夫婦関係が着実によくなる情報を発信。夫婦関係改善をはじめ夫婦の仕事やお金の話までわかりやすく解説します。