結婚したくない人が増えています。
昔では結婚することが当たり前だと思われていましたが、今はそうではありません。
なぜ結婚したくないと考える人が増えているのでしょうか。
そして結婚したくないと考えている人は今後どのような心構えで人生を過ごしていけばいいのでしょうか。
この記事では
- 結婚したくない人が増えているデータと理由
- 結婚しないことによるメリット・デメリット
- 結婚したくない人が今後もつべき心構え
について詳しく紹介していきます。
結婚が一つの選択肢となった現代の価値観を知る機会としてお役立てください。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
結婚したくない人が増えている
まず、日本でどれくらい結婚したくない人がいるのかを簡単に紹介しておきましょう。
今の時代、4人に1人は結婚したくない
内閣府が2019年に発表した「少子化社会対策に関する意識調査」によると、20~49歳の未婚の男女のうち、4人に1人にあたる約25%が「結婚するつもりがない」と回答しています。
画像:少子化社会対策に関する意識調査 4.調査結果(詳細)|内閣府
また、厚生労働省の調査によると、「結婚するのが当たり前だ」という価値観に比べて「必ずしも結婚する必要はない」と思う人は約6割に上っています。
こうしたデータを見ると、昭和時代のように結婚することが当たり前という価値観から「結婚は選択肢の一つ」という価値観に変わっていることがわかります。
今や「結婚しないこと」は一つの選択肢として選べるものになっているのです。
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では、結婚願望がないという人はどのような理由から結婚したくないと考えるのでしょうか。
以下に結婚したくない人の理由を男性・女性で紹介していきましょう。
男性が結婚したくない理由
まず男性が結婚したくないという理由を紹介しましょう。
一人の時間が自由で気楽だから
結婚したくない理由として最も多いのが「一人の時間が気楽だから」というものです。
インターネット・SNSが普及した今では直接人とかかわることがわずらわしく感じることも多く、楽しめる娯楽も十分にあるため自分の時間を大切にしたい人が増えています。
お金がないから
男性の結婚したくない理由として特に多いのが「結婚資金がないから」です。
結婚式をしたり新生活を始めるためには数百万円が必要になることもあり、結婚の準備金がないために結婚しない選択をする人は今も昔も多い状況です。
趣味に費やしたいから
家で一人で動画を見たり、ゲームをしたり、スポーツに打ち込みたかったり、あるいはグッズのコレクションをしたり。
結婚すると趣味に費やす時間が減るほか、大好きな趣味に口出しされ、ときには趣味を止めろと言われ、心から趣味を楽しめないかもと考えると結婚したくない気持ちが芽生えてしまいます。
理想のパートナーに巡り合えていない
結婚したいと思える理想のパートナーと巡り合えていないことで、結婚しない(できない)人も多くいます。
結婚生活で一緒に過ごすパートナー選びは重要なことですが、ストライクゾーンが狭すぎて自身でパートナーの選択肢を狭めてしまい、結果的に結婚できない状況となっています。
交際経験が少なく苦手
そもそも交際経験が少ないことも結婚したくないと考える大きな要因です。
人とどのように長期的にお付き合いしていけばいいのかわからないことも多く、苦手ゆえ避けてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
年齢的に結婚は無理
日本は高齢化社会で晩婚化が進んでいるとはいえ、結婚には子育てや家事など体力的・精神的に大きな負担がつきまとうため、年齢が高くなるほど結婚したくないと考えてしまいます。
仕事に打ち込みたい
仕事で責任のあるポジションでやりがいを感じている。働きに応じて給料もアップするので仕事が楽しい。
仕事に満足いっていたり今後のキャリアや自分の市場価値を高めるため、働くことに集中したいから今すぐに結婚したくないと考える男性も多くいます。
結婚自体に興味がない
結婚は「好きだから結婚する」というように感情的な側面が強く、メリットやデメリットで合理的に考える人からすると魅力的に感じないこともあります。
手間が増え、自分のお金や時間を削ってまで結婚したいかと言われると、結婚にはさほど魅力を感じない人もいるのです。
他人の責任をもちたくない
結婚は家族の責任を負うことを意味します。
自分の人生を第一優先で大切にしたい人にとっては他人の人生の責任を持つことが苦痛になるため、結婚したくないと考えます。
親戚づきあい・人間関係が面倒
結婚生活では両親や親せき、あるいは地域の人たちなど、さまざまな人とのかかわり合いが発生します。
人間関係が苦手だったり嫌いな人にとっては大きなストレスとなるため、結婚しない方が楽と考えるのは自然な発想でしょう。
家庭の事情(家柄など)トラウマなどで家庭に良いイメージが無い
家庭に対して良いイメージをもっていない場合は自然と結婚したくないと思うようになります。
人と一緒に生きることで幸せを感じることはもちろんありますが、人と一緒にいることで幸せになれるのかという不安がつきまとっていると結婚に対して消極的になってしまいます。
女性が結婚したくない理由
続いて女性が結婚したくない理由について紹介しましょう。
気楽な1人の時間が欲しい
「自分の自由な時間がほしい」という考えは結婚したくないない男女に共通した理由です。
夫婦で過ごす時間、育児の時間、家事の時間など、結婚生活は自分の時間を差し出すことになるため、独身の今が楽しい女性ほど結婚を面倒と感じ、束縛を避けたいと感じます。
出産・育児が不安、考えていない
女性の場合、出産は人生を変える重大な問題です。
お金もかかり、時間も取られ、行動も制限され、育児によるストレスで辛い思いをするかもしれない。
そんな出産・育児に対するネガティブな情報もSNSなどから感じ取り、結婚したくないと消極的になる理由になります。
嫁姑問題・親戚関係が面倒
結婚では両親や親戚との付き合いは避けて通れません。
良好な人間関係がつくれるならよいのですが、遠方の実家や親戚宅への訪問が面倒、あるいは嫁姑問題など結婚後のトラブルに悩みたくないなど結婚後の人間関係のわずらわしさは結婚したくない気持ちを増やしています。
お金を自由に使いたい
「自分で稼いだお金は自分で自由に使いたい」
シンプルな理由ですが、結婚すると夫婦でローンを組んだり、生活費や育児費として毎月大きな出費が発生して自由にお金が使えなくなることもよくある話です。
ファッションや美容、レジャーをはじめ、娯楽が増えた今ではお金の使い方を制限されることは大きなストレスとなり結婚したくなくなる原因になります。
仕事に集中したい
一昔前とは違い、現代では仕事においても収入においても男性より充実させている女性増えています。
仕事にやりがいを見出している女性は将来のキャリア形成を見据えて、今の自分のスキルアップや市場価値を高めることに集中したいことから結婚したくないと考えるのです。
経済的に自立している
クラウドソーシングなど、インターネットを介して自分のスキルを仕事で発揮し、自己実現をしている女性も増えています。
結婚をする目的として「経済基盤をつくること」が理由としてよく挙げられますが、自分で稼ぐ力を持っている女性にとっては結婚するメリットが薄くなるのです。
苗字を変えたくない
女性はパートナーの性に変わることも多く、今まで親しんできた苗字を変えるのが嫌だ、あるいは家系の事情で性を変えられないというのも結婚したくなくなる要因となります。
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結婚しないメリット
ここまで結婚したくない理由を紹介してきましたが、実のところ結婚しないことでどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
以下に紹介しましょう。
時間もお金も自由にできる
結婚しない大きなメリットは、シンプルに自分の時間が減らないことです。
自分で稼いだお金や自分の時間を好きに使えるためストレスのない生活を送ることができます。
家事の負担が増えない
結婚すると家族分の家事が必要になりますが、結婚しなければ自分の家事だけやればよいため気楽です。
さらに自由に使えるお金を家事代行やロボット家電に回したりすれば、自分の家事自体もやらずに済み自由な時間を得ることもできます。
嫁姑問題・親戚トラブルなど面倒な人間関係で悩むこともない
特に女性の場合、嫁姑問題に発展すると人生で長い期間ストレスを抱えて生活することになります。
しかし、それは結婚すればの話。結婚しなければ面倒な親戚づきあいも必要なくなり、家族の人間関係のトラブルで悩むこともありません。
自由に恋愛ができる
結婚すると不貞は働けませんが、結婚していなければ自由に恋愛ができます。
さまざまな人と恋愛をしたい場合は「結婚」という制約に縛られることもなくなります。
仕事や趣味に打ち込める
自分の時間が自由に使えることで、集中してビジネスや趣味に打ち込むことができます。
仕事に集中することで収入を増やしてさらに裕福に暮らすことも可能。
さらに今では趣味を突き詰めて「ユーチューバー」や「インスタグラマー」として楽しみながらお金を稼ぐこともできる時代ですので、可能性も広がっています。
結婚しないデメリット
結婚しないことによる現実的なデメリットももちろんあります。
「未婚」「独身」がつきまとう
結婚が一つの選択肢となった今でも「結婚はステータス」「結婚は当たり前」と思う人は多くいます。
自分の価値観が一番大事ですが、「未婚」や「独身」というコトバはまだまだネガティブな印象であり、今後もいろいろな場面でつきまとうことになります。
経済的・精神的に頼れる人がいない
結婚すると頼れるパートナーがそばにいてくれる安心感が大きなメリットです。
一方で結婚しないことで経済的・精神的にも頼れる人がいないため、人生で支えてもらいたいときに寂しい想いをすることになります。
老後に孤独になる
結婚しないことで、老後に孤独になってしまうことも考えられます。
周りの友人も亡くなる方が増え、どんどん身の回りから「人」が減っていくことで強い孤独感を感じてしまうこともあります。
親がうるさい、親に心配をかける
結婚していないことで、両親からぐちぐち言われたり、心配をかけてしまうこともよくあります。
もちろん結婚は自分の気持ちを優先すべきであり、両親が言うから結婚するという判断はおすすめできませんが、両親の落胆がつきまとうことも意識しておかなくてはなりません。
家族をもてない
パパ・ママ・子供でピクニックをするといったいわゆる「家族」は基本的には結婚しないともてません。
「家族で楽しく過ごしたい」という希望があるのなら、結婚しない場合、家族をもつハードルは高くなってしまいます。
子供や孫に会えない(DINKsでない場合)
結婚と出産をワンセットとした考えですが、出産しないことには自分の子供や自分の孫に会うことはできません。
自分の子供や孫がいないことで「自分の血は次の世代にバトンタッチできない」と孤独感に包まれてしまうかもしれないことは結婚したくないと考える上で覚悟する必要があります。
結婚したくない人が後悔しないために持つべき心構え
以上、結婚しないことによるメリット・デメリットを紹介してきました。
最後に、ここまでの話を踏まえた上で、もしあなたが「結婚したくない」と考えるなら、今後持っておくべき心構えを紹介しましょう。
今は結婚しないことも選択肢の一つ
時代が変わり、不景気に包まれ、ライフスタイルも変化した中、必ずしも自分にとって結婚が最適解となることはなくなりました。
結婚は今では選択肢の一つとなっているのです。
「結婚したくない」と思うことは、別に恥ずかしがることではなく、後ろめたく思う必要もありません。
なぜ「結婚したくないのか」をはっきりさせておこう。後悔しないために
結婚したくないと考えたとき、そもそもなぜ自分は「結婚したくないのか」という理由をはっきりさせておきましょう。
というのも、長い人生、必ず「もし結婚していたらどうなっていただろう・・・」と考えたくなる場面も出てくるからです。
結婚することは大きな決断ですが、人生において結婚しないことも大きな決断です。
今回紹介した結婚したくない理由やメリット・デメリットを見て「自分は本当に結婚したくないのか?」「結婚しないことで後悔はしないか?」を必ず自問自答して気持ちを固めておきましょう。
自分の幸せは自分が一番知っている。他人に振り回されなくていい
時には結婚していないことで他人から白い目で見られることもあるかもしれませんが、自分の幸せは自分が一番よく知っています。
他人の価値観に振り回される必要はないのです。
その考え、その気持ちは誰のものでもない「あなたのもの」です。
他人に振り回されず、自分の選択に自信を持ち、幸せな人生を作り上げましょう。
お金と健康は維持できるようにしよう
結婚したくないと思って結婚しない選択をしたとき、「お金」と「健康寿命」は重要なテーマとなります。
生活をするためにお金は必要ですし、病気にならず健康に生きていないと、自分のやりたいこともできなくなってしまいます。
ぜひ早いタイミングからお金の勉強をして、自分で稼ぐ力を身につけ、貯蓄や投資により人生を楽しみつつ老後も安心できる資産を準備しておきましょう。
そして早いタイミングから食事や運動に気づかい、自分の人生を長い期間楽しめるよう健康的な生活を送りましょう。
まとめ
男女の考える結婚したくない理由や、結婚しないことによるメリット・デメリット、結婚したくない人が持つべき心構えについて紹介してきましたがいかがでしたか。
今では結婚したくないと考える人も増えています。
これは、
- クラウドソーシング(インターネットを介した仕事請負い)で男女関係なく収入を得られる環境が整っている
- 生活する上で便利なサービスや製品が簡単に手に入る
- SNS、ゲーム、旅行など、一人でも楽しめる娯楽が簡単で安く手に入る
- シェアリングエコノミーにより、家族ではなく「他人との共同生活」も一般化してきている
など、結婚しなくても十分楽しく生活できる時代がきていることも大きな要因でしょう。
結婚が選択肢となった今、もしかしたら結婚すること自体がナンセンスになる時代もそのうちくるかもしれませんね。
いずれにしろ、「結婚」という選択とどう向き合うか、気持ちを固めておくことは大変重要になります。
ぜひ他人がどうこう言うからという他人軸ではなく、人生をよくするための自分の意思として「結婚したい」「結婚したくない」を決めていきましょう。
参考