この度、会社員として仕事をやりながら転職活動をして、希望の会社に転職、さらに年収も120万円アップという個人的にとても満足の転職ができました。
成功した要因としては、家族・パートナーが転職活動を前向きに捉えてくれて、希望する会社の調査や準備のために一人の時間を作ってくれたりと協力してくれたという点が非常に大きかったです。(家族には本当に感謝です)
しかし一方で、転職について家族から反対される「嫁ブロック/夫ブロック」などによりスムーズに転職活動ができず辛いという話も耳にします。
そこでこの記事では、転職したいけど家族の協力が得られないという悩みを抱える人向けに
- 「転職」はリスクを伴うが「転職活動」はノーリスク
- なぜ転職したいのか動機と目的を振り返る
- 転職について家族を説得する方法
- 転職サービスの具体的な活用方法
- 面接本番で言うべきこと、聞くべきこと
- 役立ったおすすめ転職エージェント
- 役立ったおすすめ転職口コミサービス
について順を追って丁寧に紹介していきます。
この記事を読んでいただくことで、
- 家族から転職活動を応援してもらえる関係づくり
- 希望の転職先への内定をもらった具体的な方法
についてがわかり、あなたの転職活動にとってきっと前向きなヒントが得られます。
ぜひ参考にしてみてください。
目次(タップで各項目へジャンプできます)
重要!「転職」はリスクを伴うが「転職活動」はノーリスク
まず、転職活動について自分が間違った認識をしていてはうまくいきませんので、「転職」について今一度確認しておきましょう。
「転職」はリスクあり。でも「転職活動」はノーリスク
「転職したいけどリスクが高くてなかなか動けない」という人は思いのほか多いもの。
確かに、「転職」はリスクが高いです。なぜなら新しい環境に入ることで良くも悪くも様々な変化が待ち受けているからです。
しかし、実は「転職活動」のリスクはほとんどありません。
というのも、空いた時間に
- 自分の適正年収を調べたり
- 転職サイトで企業の口コミを見たり
- 転職エージェントに登録して話を聞いてみたり
- 企業の採用担当とのオンライン面談をしてみたり
など、いわゆる「転職活動」をしても失うのは自分の時間くらいで、むしろ条件の良い会社が見つかる可能性があり、転職活動をやって損はないと言えるためです。
家族がいるからこそ、条件の良い職場を探すべき
幸せな夫婦・家族生活を送るために、豊富な収入、自由時間(残業少ない)、良好な精神状態はあったほうがいいに決まっています。
もし残業が減り、リモート勤務可能で、年収がアップするような環境の会社に入れたらどうでしょうか。
自分の心と体に余裕ができ、自分と家族の時間も増え、収入も増え、より豊かな暮らしができるようになります。
今よりも良い仕事環境に身を置くことができる可能性があるなら、パートナーも前向きに転職を応援してくれるでしょう。
先延ばしは転職難易度が上がってしまうので注意
メリットの多い転職活動ですが、覚えておかなくてはならないことがあります。
それは、一般的に年齢が高くなるほど転職の難易度が上がっていくという点です。
転職活動を先延ばしにすると自分を欲しがってくれる会社はどんどん減っていきます。
たとえば以下は転職サービスを提供するdodaが持つ28万件のデータをもとにまとめた「転職成功者の平均年齢調査【最新版】」の調査結果です。
画像:年代別転職のポイントも解説!コロナでどう変わった? 転職成功者の平均年齢調査【最新版】|doda
上記の調査データを見ると、35歳以上の転職成功率が全体的に低いことがわかります。
専門的なスキル、会社に貢献した確かな実績、マネジメント経験などがあれば市場価値が高いためまだよいですが、年月が経つだけで転職に不利になっていくことを肝に銘じておきましょう。
上記のデータを見て心配になる方もいるかもしれません。
しかし、上手に転職活動をすれば理想の会社に就職することも可能です。
ここからは、家族に転職をサポートしてもらい、実際に転職成功させるノウハウについて私の実体験をもとに紹介していきます。
【大前提】家族から転職活動を応援してもらえる円満な関係をつくっておくこと
パートナー、あるいは家族みんなから転職の応援をしてもらいたいなら、言うまでもありませんが、家族との関係性をよくしておく必要があります。
働いて生活費を稼いでいるのはとても立派なことですが、たとえば
- 普段は家事や育児をほとんどしない
- 夫婦の会話が少ない
- 休みは自分の好きなことしかやってない
といった状況なのに自分の転職活動は協力してほしいとお願いするのは虫がよすぎます。
もし、普段の夫婦・家族の関係性があまり良くないなと感じるなら、以下の関連記事を参考にぜひ家族との関係性を良くすることも意識して進めておきましょう。
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家族と相談する前に、なぜ転職したいのか動機と目的を振り返る
さて、転職活動自体はノーリスクであることを紹介してきましたが、はじめの一歩として自身の転職活動を家族に応援してもらわなければなりません。
家族に転職活動を応援してもらうために、まずはなぜ自分は転職したいのかを棚おろししておきましょう。
具体的に、以下の項目に心当たりがあるなら、転職する十分な理由になり、家族の協力を得やすくなります。
今の会社でキャリアアップ、年収アップが望めない
仕事で成果を出しているのに年功序列で年収がアップしない、先輩を見ていても自分が成長できる未来が見えないなど、会社の環境に明るい未来が見てない場合は早めに好条件の会社に転職する方がよいでしょう。
職場環境、人間関係、仕事内容が辛い
パワハラを受けている、残業が多くて辛いなど、仕事に対して精神と肉体をすり減らしているなら、十分な転職理由になります。
会社・業界・市場の将来性がない
自分の会社のビジネスが古くて成長が見込めない、会社のいる業界の市場規模が縮小している場合、競合企業との競争が激しくなるなどの理由もあり、今の仕事環境や年収が大きく改善することはありません。
今成長している業界の方が好条件で積極的に採用をしているケースも多いため、成長性があり、かつよい環境で働けるようになります。
将来を見据えてスキルアップや年収アップさせたい
将来的になりたい仕事像や生活像がはっきりしており、前向きに自分のスキルや年収をアップさせたい場合、ステップアップとして転職するのも大切です。
- 自分がどのようなゴールを目指しており
- そのためにどのようなスキルが必要
- だからこの業界・会社に転職したい
という道筋を丁寧に考えて家族に話せるようにしましょう。
やりがい、働く意味が見出せない
仕事は人生の3分の1以上の時間を捧げる重要なもの。
しかし「何のために働いてるんだろう…」と仕事にやりがいをもって働けない状態は貴重な人生の人生の時間を無駄に消費しているのと同じです。
家族との時間を増やしたい
家族との楽しい生活を送るために仕事しているのに、残業で忙殺され、休日は疲れて寝るだけでは家族との時間がとれません。
家族のために仕事をしているのですから、家族との時間を増やすために仕事を変えたいという気持ちは十分な転職理由になります。
【家族の説得】家族と協力して転職成功させた方法
自分が転職したい動機を振り返ることができたでしょうか。
ここからは、家族の応援を得るために転職活動について相談し、さらに応援してもらうためにやるべきことをまとめて紹介していきます。
1. 家族に「転職活動をしたい」と伝え、転職に関する誤解は解いておく
家族にとっては下手に転職することで
- 無給期間が生まれたり
- 年収が下がったり
- 労働環境が悪化(残業、転勤等)したり
といった点が心配材料となります。
そうした転職に関する不安と誤解をなくすために、家族への説明として「転職したい」というのではなく、「転職活動をしたい」と伝えることが重要です。
先にも紹介しているように、単に「転職」と聞くと様々な不安がよぎりますが、「よい会社を見つけるための転職活動」であれば、好条件の内定をもらってから転職するか、やっぱり今の会社に留まるかを判断できます。
きちんと家族が理解した上で転職するか否かを決めることができるため、家族の前向きなサポートを受けやすくなります。
2. 転職したい理由、メリット、デメリットを家族に丁寧に伝える
転職活動について家族に相談するにあたり、以下の3つを丁寧に伝えましょう。
- なぜ転職したいのか理由
- 今の会社を続ける危機感・デメリット
- 転職によって得られる良い可能性・メリット
1. なぜ転職したいのか理由
自分の転職したい動機について、パートナーや家族に丁寧に伝えましょう。
前向きな転職ならいいのですが、働く環境が嫌だといったネガティブな転職の場合、転職先でも同じ状況に陥る可能性もあるため、今と同じ状況に陥らないためにどのような仕事環境を探しているのかもあわせて説明することが大切です。
2. 今の会社を続ける危機感・デメリット
今の会社を続ける危機感・デメリットもあわせて伝えます。
- 昇給額が小さく、今の会社では将来大きな収入が見込めない
- パワハラが辛くて精神的に崩れて家族にも迷惑をかけてしまう
- 社内の良識が欠けており、汚職などの懸念がある
など、今の会社で働き続けることでどのような悪い未来が待っているか、家族にどのような悪影響を与えてしまうかを説明しましょう。
3. 転職によって得られる良い可能性・メリット
転職することで、夫婦や家族にどのような良い未来が得られるかも具体的にイメージできる形で伝えましょう。
年収が上がる、残業が減るという表面的なものではなく
- 年収が50万円アップすれば毎月の貯蓄やローン返済に余裕ができる
- 残業が減れば家で家事・育児できる時間が1日2時間増える
のように、転職できたら家族にどのような良い影響・良い未来が待っているかも一緒に紹介します。
転職によって今のネガティブな状況がなくなり、良い未来が実現できると理解してもらえると、家族の不安は消えて、転職を前向きに応援してもらいやすくなります。
3. 転職条件の最低ラインを夫婦・家族ですり合わせる
転職で家族を巻き込むのですから、家族の意見も取り入れて転職活動することも大切です。
特に「年収」「残業」「休日」「勤務地」などゆずれない転職条件について家族からヒアリングしておきましょう。
自分も家族も納得できる転職の軸を作ることで、転職が自分だけではなく家族の目標として応援してもらいやすい状況を作ることができます。
なお、現実的でない転職目標は失敗のもとになります。
自分の適正年収(市場価値)については、後述の方法を参考に把握して、現実的な数字に設定していきましょう。
4. 転職活動の状況は家族で透明化させる
転職活動について、理想論を語っただけではパートナーや家族の応援は得られません。
自分の転職活動の動きはカレンダーアプリなどを使って夫婦で共有しましょう。
- 応募した会社
- 面談・面接の日程と合否
- 提示されている内定条件
については少なくとも共有しておくのがおすすめです。私の場合は面接等の日程が入ったらすぐGoogleカレンダーで家族に共有していました。
転職活動の状況を家族に知ってもらえると、夫婦で動きがわかりやすくなり、企業調査や面接対策の時間など協力して時間を作りやすくなります。
(注意)年収の下がる安易な転職はおすすめしません
気を付けたいのは、安易に年収が下がる転職はしない方がよいということです。
理由としては
- 自分の安売り根性が身につく
- 客観的な魅力(年収値)が減るので次の転職に響く
- そもそも転職先から期待されていないので今と同じ状況に陥りうる
ことが挙げられます。
特に、適正な希望年収を伝えたのに希望よりも低い年収で内定をもらうということは、
- お金を出してでも欲しい人材ではない
⇒ 欲しい人材ならお金を出してでも採用する - 企業の給与テーブル的に希望年収を実現できない
⇒ 長期的に大きな昇給が見込めない
と考えられます。
長い目で見たときのデメリットの方が大きいので年収が下がる転職はおすすめできません。
ただし、人生の目標が大きく変わり、将来大きく伸ばすために年収が下がってでも必要となるスキルや実績を詰みたいという場合は、例外として年収が下がっても転職したほうがいいこともあります。
自身の状況を見て選択していきましょう。
【転職エージェントを活用する】家族と協力して転職成功させた方法
家族に相談して、転職活動について応援してもらえる流れができたら、実際に転職活動を進めていきましょう。
ここでは、個人的に最も重要だと感じる「転職エージェント」の活用方法について紹介します。
適正年収のアドバイス、転職の方向性の相談、おすすめの求人紹介など、本当に頼れる存在となりますので、是非参考にしてみてください。
1. 転職エージェントサービスに登録する
まず、転職支援サービスに登録しましょう。特に転職エージェントには必ず登録することをおすすめします。
転職エージェントとは、転職のプロが企業と転職活動している人の仲介をしてくれるサービスです。
画像:マイナビエージェント
- 自分にマッチした企業求人を紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削
- エントリー企業の過去の傾向と面接対策
- エントリー企業への連絡、スケジュール調整、交渉
など、転職活動のプロが無料でサポートしてくれます。
働きながらの転職活動はかなり負担が大きいですが、転職エージェントが自分の秘書のようにエントリーする企業の紹介からやりとりまで進めてくれるため本当に助かりました。
また、転職成功者の年収に比例して紹介した企業からエージェントへ支払われる報酬が増える仕組みなので、好条件の求人情報を積極的に紹介してくれる点も大変魅力的です。
※私が実際に活用しておすすめできる転職エージェントサービスは後述していますので、ぜひ登録してみてください。
2. 履歴書・職務経歴書を自分なりに作成する
転職エージェントに登録する際、あわせて履歴書と職務経歴書を作成します。
- 履歴書:自分の学歴、仕事歴、資格歴について簡単にまとめたもの
- 職務経歴書:仕事の成果や実績、持っているスキルなどをまとめたもの
特に、職務経歴書は採用担当者にとって「採用したらどのような成果を出せるか」を測る材料となるため、作成に注力しましょう。
転職成功する職務経歴書のポイント
職務経歴書作成のポイントは、自分の出した成果によって会社にどのような良い影響をもたらしたのかを「具体的な数字」で紹介することです。
たとえば
「営業成績1位になって表彰されました」
というざっくりした内容ではなく
「2,000万円というチームの販売目標に対して、このような理由から〇〇ような戦略を取りました。リーダーとしてチームで協力した結果、前年比130%を達成し営業成績1位に。企業全体の売上げの10%に貢献したことで、表彰していただいた実績があります。」
のように具体的に紹介することで、読み手に実績やスキルやあなたの魅力が伝わりやすくなります。
職務経歴書は通常、転職エージェント登録の流れで自然と作成されていきます。
後からでも変更できますので、とりあえず転職エージェントに登録完了して、細かい部分は登録後に加筆するのがラクです。
3. つくった履歴書・職務経歴書を転職エージェントに添削してもらう
作った履歴書や職務経歴書は必ず転職エージェントに添削してもらいましょう。
転職エージェントのプロの視点から、追加した方がいい情報や必要ない情報などをアドバイスしてもらえ、書類をブラッシュアップさせることができます。
また、エントリーする企業別に、欲しい人材と思ってもらえるように書き換えるポイントも教えてもらえるため、書類選考や面接で心強い存在となってくれます。
4. 自分の適正年収を聞いておく
転職活動をする上で、自分はどの程度の市場価値(=適正年収)があるのかも聞いておきましょう。
- 今いる会社の年収よりも自分の適正年収の方が高い
⇒ 自分は過小評価されていてより給料のよい会社に転職できる可能性があるとわかります。 - 今いる会社の年収よりも自分の適正年収の方が低い
⇒自分は良い待遇を受けているんだと新しい気づきをえられることもあります。
一つの転職エージェントの意見だけでなく、セカンドオピニオンのようなイメージで複数の転職エージェントに自分の市場価値について聞いておくと、平均的な自分の相場感が磨かれます。
※ただし、転職エージェントにたくさん登録するとやりとりが面倒になってしまいますので注意しましょう。
5. 過去、同じ企業に転職した人のポジションや年収も確認しておく
エントリーする企業の想定年収も転職エージェントに確認しておきましょう。
過去に同じ企業に転職成功した人は
- どのようなポジション(役職)で
- どの程度の年収をもらえていて
- 自分はどんなポジション・年収が狙えるか
など、内定した人の事例と自分の狙える条件のラインを転職エージェントに聞いておくと、面接時の年収交渉のヒントになります。
このあたりの話は家族にも共有して、パートナーや家族全体で転職モチベーションを高めておくことも大切です。
6. 面接対策をしてもらう
書類選考が通過すると面接や面談が控えていますので、あらかじめ転職エージェントに面接対策をしてもらうのがおすすめです。
エントリーする企業で良く聞かれる質問や、質問に対する答え方など、丁寧に教えてもらえたり、模擬面接で練習してくれたりもします。
また、希望条件の伝え方など、繊細な部分もフォローしてくれます。
本番の面接時に緊張して魅力を伝えられないということがないように、心の準備という意味でも面接対策は十分に行っておきましょう。
【面接本番で勝つ】家族と協力して転職成功させた方法
続いて、転職面接で「これはやっておいた方がいい!」「これだけはやるべき!」という重要なポイントを紹介します。
特に条件交渉に成功して年収120万円アップできたので、その部分だけでもぜひ参考にしてみてください。
自分の実績を数値化して、相手企業にどのように役に立つのか言えるようにする
職務経歴書をつくった時と同じように、自分の実績を具体的な数字を使って話すことが大切です。
特に、「相手企業に入社したらどのように貢献できるか」という点を面接官に具体的にイメージしてもらえるように話せると効果的です。
「この人が入社したらきっと会社は成長する」という期待感を持ってもらえるように自分の成果について話しましょう。
事前にIR情報(投資家向け情報)までチェックしておき、疑問があるなら質問する
企業の財政状態・経営状況についてIR情報(投資家向け情報)でチェックしておきましょう。
IR情報(投資家向け情報)とは、上場している会社(=株式を公開している会社)が株主に対して、会社の経営状況や財政状況などをわかりやすくまとめた情報のこと。
一般的には企業ホームページの「IR情報」「投資家・株主様向け情報」などのメニューから見ることができる。(※未上場の企業は基本的に公開していない)
「決算説明資料」といった名前のパワーポイントのスライドがわかりやすくまとまっているので要チェック。
少なくとも以下のポイントについて、継続的に成長できているか、減少していないかを見ておくのをおすすめします。(転職エージェントに聞いてみるのもよい)
- 売上高:企業の本業での稼ぐ力を測る指標。売り上げが大きいほど事業規模が大きい
- 営業利益:企業の売り上げから原価を引いた「もうけ」。営業利益が大きい、利益率が高いほど経営がうまい
- 自己資本比率:会社の資産のうち返済が必要ない「自分の資産」のこと。大きいほど借金が少なく不況に強い
入社した会社が実は赤字続きだったり、倒産しそうでは家族と協力して転職した意味がありません。
当然の知る権利として、最近の会社(事業部)の業績についてや今後どのような方針で成長させるかなども面接官に質問しておくのがおすすめです。
ただし、IR情報の内容を把握した上で質問しないと「何も調べてないのかな?」と思われてしまいますので注意しましょう。
本音は自分や家族のためだが、面接では相手企業への貢献をアピールする
転職活動をしている理由として
「家族との時間を増やすため」
「福利厚生がよいため」
「自分の成長につなげるため」
など、個人の転職理由うんぬんは確かに重要です。
しかし、面接官・企業からすると積極的にビジネスに貢献してくれるか否かが最も気になっているポイントとなるため、個人的な理由は控えて相手企業に自分がいかに貢献できるかをアピールしましょう。
具体的には、
「自分のスキルや実績を御社のビジネスにこのような形で応用・貢献できます」
のように、企業に入社してからどのような活躍ができるかをイメージしやすく紹介します。
本音としては仕事環境を良くしたいとか、年収アップさせて家族を裕福にしたいとか個人の理由が大きいですが、面接の場では控えておき、面接相手企業の成長性やビジネスに共感して自分のスキルを生かしたいといった前向きなアプローチをしましょう。
【重要!】年収の最低条件を伝える
選考が後半に入ってくると、年収交渉など条件についての話になります。
もしあなたが年収アップする転職をしたいなら、
- 「自分の転職の一番の軸は年収にしています」
- 「希望年収は〇〇万円、最低年収は〇〇万円です」
とはっきり伝えましょう。
私の場合は年収を一番重要な軸にしており「転職の一番の軸は年収にしており、年収〇〇万円以上を最低条件として転職活動しています」とはっきりと伝えられたことで、結果的に120万円アップできました。(はっきり伝えていなかったら、多分実現できてない)
相手企業としても、転職の軸や条件がはっきりしていることで採用条件と噛み合うか検討しやすくなりますし、軸を持って活動できる人だと好感をもってもらえることも期待できます。
もちろん、相手企業の年収相場と予算、自分の市場価値をもとに常識的な範囲で年収を提示する必要がありますので、転職エージェントによく相談しておきましょう。
ちなみに、あくまで私の場合ですが、「なぜその年収条件なのか?」と聞かれた場合の回答を参考に紹介します。
「自分の出した成果・実績・スキルから〇〇万円の市場価値はあると考えている」
という主観的な意見に加えて、
「2社の転職エージェントから最低〇〇万円はいけるとのお墨付きをもらったため」
という客観的に妥当性がありそうだと思えるストーリーも話していました。(実際に2社のエージェントから伺ってました)
面接官からの質問への回答もエージェントに聞いて準備しておくと良いでしょう。
(補足)年収アップの転職活動で役に立ったおすすめ本
私が家族の応援を得ながら転職活動をした際、『転職と副業の掛け算』(moto (戸塚 俊介) 著、扶桑社)はとても役に立ちました。
著者のmotoさんは4回の転職や副業を通して本業の年収240万円から1,000万円(プラス副業で4,000万円)にアップさせた実績の持ち主で、
- 自分の市場価値を高めなくては生き残れない理由
- 転職活動を成功させるための心の作り方
- 刺さる職務経歴書の書き方
- 転職エージェント活用法や面接での伝え方など具体的アドバイス
など、本書では転職における本質的なポイントが詳しく書かれており、大変参考になりました。
前述の希望年収の伝え方についても書かれており、この本のおかげで私も年収120万円アップできたと言っても過言ではありません。
私の場合ですが、1,200円ほどの投資が1,000倍になって返ってきたこともあり、転職活動を考えている人している人はぜひ手にとってほしいおすすめの一冊です。
おすすめ!実際に役立った転職サービス・エージェント
ここからは私が転職活動したときに大変お世話になった転職サービスを紹介していきます。
特に転職エージェントは複数登録し、それぞれのエージェントから話を聞いたことでさまざまな角度から自分について振り返ることができました。
私は以下の3つの転職サービスに登録して無事、年収120万円アップの転職を成功させることができました。
さまざまなメディアでの評判もよく、個人的にもおすすめできますのでぜひ参考にしてみてください。
JACリクルートメント
画像:JACリクルートメント
JACリクルートメントはミドル〜ハイクラス転職を狙う比較的年齢層が高い30代以降の人におすすめの転職エージェントです。
JACリクルートメントは、企業に専属の担当者がついており、登録した履歴書や職務経歴書をもとにJACリクルートメントのエージェントからスカウトされ、企業へ紹介してもらえる仕組みとなっています。
ちなみに、求人案件がかなり豊富で全然スカウトされないという心配はないのでご安心を。
- 企業の専属担当がいるため企業採用担当者との関係性がよい
- 担当企業の状況、選考の特徴や成功・失敗ポイントを熟知しているため対策しやすい
- 独占案件が豊富で、ネットで調べても出てこない優良求人を紹介してもらえる
- かなり親身に相談に乗ってくれるため安心できる
などの特徴やメリットがあります。
特に、担当している企業の選考を熟知しているため、エントリーする企業に特化した職務経歴書作成や面接対策をサポートしてもらえる点は大変ありがたかったです。
各種メディアでもおすすめされており、家族が納得する年収アップを目指す転職には絶対に外せない転職エージェントです。
WEBサイト▼
マイナビエージェント
画像:マイナビエージェント
マイナビエージェントは大手転職エージェントとして有名なサービスです。
専属の転職エージェントがついてくれて、こちらの希望や要望を丁寧にヒアリングし、モヤモヤした頭の中を丁寧に棚卸して整理してくれます。
自分のスキルや実績、会話をとおして「自分でも気付いていない市場から評価される能力」を見出してくれて、転職活動の方向性をはっきりと決めることができました。(本当にお世話になりました)
- エージェントの人柄が誠実で率直にコメントしてくれて安心できる
- 履歴書・職務経歴書の添削、面接対策もありがたい
- 非公開求人や独占的な求人案件も豊富
- 専任の担当がついてくれるため長期にわたって相談できる
など、大手ということもあり安心して転職活動をサポートしてもらえます。
特に「転職活動ってよくわからない」「なんだか不安」と転職初心者の方におすすめの転職エージェントサービスです。
WEBサイト▼
ビズリーチ
画像:ビズリーチ
ビズリーチは、スカウト型の転職マッチングサービスです。
ビズリーチに履歴書や職務経歴書を登録すると、その情報を見た企業が興味を持って声をかけてくれるという仕組みの転職サービス。
一般的な転職活動は自分が気になる企業を探して応募しますが、ビズリーチでは企業から声をかけてもらえる可能性が高まるため転職活動の効率が上がる点が大きなメリットです。
承認欲求も満たされるので、転職活動のモチベーションを維持しやすい点も個人的にはビズリーチを使うメリットになりました。
ただし、多くのスカウトが来る分、舞い上がって手当たり次第に面談していると自分の大切な時間を使うことになってしまいますので、その点は注意しておきましょう。
また、基本的に無料での利用で問題ありません。キャンペーンを活用して1ヶ月間無料で閲覧できたりしますので、まずは無料で登録して感触をつかんでみるのがよいかなと。
実際、私は無料プランでしたが、ビズリーチ経由でやりとりした企業から内定をいただくことができました。
転職の可能性を広げる手段として転職エージェントとあわせて登録しておくとおすすめのサービスです。
ビズリーチでは登録した履歴書や職務経歴書をもとにスカウトが来るため、あらかじめデジタルデータ(Excel、Word、PDF など)として作成しておきましょう。
添削してもらった質の高い書類をアップロードした方が後々の修正・差し替えの手間がなくなりスムーズですので、まずは転職エージェントに相談してからビズリーチに登録するのがおすすめです。
WEBサイト▼
おすすめ!転職の情報収集で役立ったサービス
その他、情報収集として役にたった転職サービスを紹介しましょう。
- 自分の市場価値はどれくらいなのか
- エントリーする企業はどんな年収や評判なのか
がわかるため、情報収集だけでなく、転職活動で応募する企業について家族に知ってもらう際にも活用できます。
ミイダス:自分の適正年収(市場価値)チェック
画像:ミイダス
ミイダスは自分の市場価値(適正年収)がいくら調べることができる転職支援サービスです。スマホアプリ版もあります。
表示される質問に従って情報を入力していくと、上部に表示される年収が少しずつ上がっていき、最終的に適正年収が表示されます。
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最後に登録を促す表示が出ますが適正年収の結果は表示されますので、登録せずそのままウィンドウを閉じてもOKです。(無料登録すると親和性の高い求人情報が見られます)
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WEBサイト▼
openwork(オープンワーク):企業の口コミチェック
画像:openwork
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あわせて募集されている求人情報も見ることができるため、企業の口コミとあわせて自分の希望するポジション募集があるかもチェックしてみましょう。
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転職会議:企業の口コミチェック
画像:転職会議
転職会議も社員の口コミが集まる転職情報サービスです。
口コミ登録企業数が大変多く、あわせて求人情報も確認できます。
転職口コミサービスで口コミ登録数が異なるため、前述のopenwork(オープンワーク)とあわせて情報をチェックしてみると良いでしょう。
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まとめ:自分と家族が幸せになる転職を!
家族に応援してもらいながら転職活動を進める方法について、私の経験をもとに紹介してきましたが、いかがでしたか?
今の職場での不満を抱えていたままでは、家庭にも悪影響です。
「転職」はリスクを伴いますが「転職活動」はノーリスクでできるため、将来の家族生活をよいものにするために、ぜひ転職活動に取り組んでみてください。
成功のポイントは
- 家族・パートナーに応援してもらえる関係性をつくっておく
- 転職活動について、家族・パートナーに丁寧に説明し理解してもらう
- 転職エージェントなどに登録して、一歩を踏み出してみる
のたった3ステップです。
動き始めることで、歯車は回りはじめます。
ぜひ家族とともに満足のいく転職を勝ち取ってください。
この記事があなたとあなたの家族の人生がよくなるヒントとなれば幸いです。
ちなみに、いうまでもなく転職エージェントは「人」です。
あぐらをかいて偉そうにしている転職希望者にはよい思いをせず、大切なお客様(=企業)に紹介したくないため、おすすめ求人をもらえず他の候補者に流してしまう場合もあります。
ぜひ転職するための対等なパートナーとしてエージェントと協力できる関係づくりを目指しましょう。